神聖教会(ピューリタリア)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 02:28 UTC 版)
「ハンドレッド (小説)」の記事における「神聖教会(ピューリタリア)」の解説
セリヴィア・ノートルダム・パウロ三世 一国の王と同等の権力を持つ《神聖教会(ピューリタリア)》の現教皇。アイドルであるサクラすら圧倒する美貌を持つ女性であり、クレアを凌ぐ超巨乳。予言の力を持つとされ、高確率で的中している。 ハヤトとエミリアのグーデンブルグ訪問と同じときにグーデンブルグにグラナルド王の見舞いに訪れていた。ハヤトとダグラスの決闘においてダグラスの工作を見抜きハヤトに伝えた。決闘の後、ダグラスとブラットの不正工作を摘発した。 全世界武芸大会で神聖教会チームとして参加し、ブリタニア連邦を下し、決勝戦でリトルガーデンチームを圧倒的な力で翻弄した。その裏で、ジュダルのルナルティア基地進出のために協力し、彼の障害となるツェザーリ暗殺をジュダルと共謀、実行した。さらにビル・ハーヴェイの《時空転移装置(タイムマシン)》開発にも協力していた。しかし、最初の実験の後、もう自分だけでも可能だとビルを殺害し、タイムマシンを奪った。 その素性は約100万年前、惑星ノートルダムで宇宙進出のための宇宙船に乗った宇宙飛行士であったマリア・フローレンスという女性であった。恋人であったグレン・ハーヴァーと結ばれるため、彼の金銭的問題を解決するために、宇宙へ赴き、そこでサベージの襲撃を受け、脱出ポッドにてコールドスリープ状態で地球に不時着する。このとき負った傷からヴァリアントとなり、グレンから受け取った《お守り(アミュレット)》が槍に変化したことからその力を使い、サベージに対抗していた。百万年後にコールドスリープから目覚め、そこでまだ文明の発達していなかった地球人と接触し、彼らに知識を与えていくことになる。さらに、身に着けたヴァリアントウイルスを実験として集落の人間たちに口づけなどで渡していき、ヴァリアントウイルスに適正があることを知った。そんな中、恋人のグレンからの連絡で、ノートルダム星で5年間行方不明だった彼女の代わりに助手であったプレシアと結婚したこと、自分の事故によってサベージの研究が進みグレンの借金問題が解決したこと、彼らに子供ができたことが伝えられる。裏切られたと感じた彼女は何万年の時をかけても故郷に帰り彼らへの復讐を誓った。それ以降、地球人たちに知識を広めた後、コールドスリープによって時間をかけながら地球の文明と、自らを神として信仰する《神聖教会》を作り上げ、クメール王国の異教徒によるテロで当時の教皇を含めた信徒たちが殺される中、ヴァリアントの力でテロリストたちを殲滅したマリアがセリヴィア・ノートルダム・パウロ三世としてその教皇の地位に納まった。《第一次遭遇》にてサベージが襲来してきたときにはせっかく育てた地球人の滅亡、または自分の身の危機に戦慄したが、自分の秘密を明かす時期ではないと判断し、これを神からの試練ということで手を出さなかった。その時に飛来した隕石の欠片、ヴァリアブルストーンを調べ、それがグレンの《お守り》と同じ物質であること、ヴァリアブルストーンが反応した地球人たちが、かつて自分が実験でヴァリアントウイルスを渡した者たちの子孫であること、サベージが自らが使用していた力、センスエナジーに反応していることを知る。これにより地球人の技術が格段に進んだことから復讐のときが近づいたことを実感し、今の人類ならば乗り越えられると自らのセンスエナジーでサベージたちを招き、《第二次遭遇》を引き起こし、それを予言とした。人類が月へ進出した現在、リザやリトルガーデンの武芸者のエナジーを利用し、自らの故郷への帰還を目論む。 膨大なエナジーを誇るリザを手中に収めると共にクレアをハヤトへの恋心につけ込んでエミリアと戦わせて時間を稼ぐと共にフリッツやレイティアも一蹴する。しかし、復活したクレアがエリカと共に現れ、ハヤトとエミリアによって奪ったタイムマシンを破壊されて帰還が不可能になってしまうが、それでも諦めず、ついには過度のエナジー吸収によるヴァリアントウィルスの暴走でサベージ同然の状態となって文字通りの破壊神と化してしまう。復讐の執念だけで動く彼女は大量のエナジーで時空間を移動するが、時空間まで追ってきたハヤトとリザに敗れた。 その際に爆死したと思われたが、彼女の帰還への妄執にハンドレッドが反応し、身体の幼児化と全ての記憶の喪失で生還していた。 ルナルティア基地の事件解決後に彼女の素性は全て公表された。すぐには理解を得られなかったものの、過去の記録と残された毛髪や指紋から事実認定され、同時に神聖教会は彼女の母星の神を真の神とする新たな宗教の誕生や彼女が悪魔に操られたとして認めない信者達が現れる等の混乱が発生し、力を失う事となる。
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