白色彗星および都市帝国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/16 07:58 UTC 版)
「白色彗星帝国」の記事における「白色彗星および都市帝国」の解説
「元々は古代アケーリアス文明が遺した破壊兵器で、アケーリアスが蒔いた種から誕生した種族がもしも道を踏み外した場合、それらを根絶するための安全装置であった」とされる「滅びの方舟」をコアとして作り上げられたと設定されている。「彗星都市帝国」とも呼ばれる。 物語開始の900年前、ゼムリアを脱出したズォーダーが放浪の末に発見し、オリジナルのサーベラーの遺伝子から生み出されたコピー体を用いて起動させたが、これは起動させる為には「人間は悪しき種族である」と判断する人間(裁定者)の存在が必要だからであり、人間に姿を似せられていても人造生命体では起動できない。装置は起動させた人間の感情とリンクしており、一時蘇生したオリジナルのサーベラーが正気を取り戻すと、装置も機能を停止させていった。また、起動する資格を有する者が複数いる場合、感情の起伏が大きい方の操作を受け付ける。 現在はゼムリア人の遺伝子を持つサーベラーのコピー体が、「巫女」となって彗星をコントロールしている。コントロールには、パイプオルガン似の楽器による演奏が用いられている。 彗星の直径は木星に匹敵する約14万キロメートル。第12話では、その内部に火星とほぼ同じ大きさの惑星が存在することが明らかになり、それがガトランティスの母星であると地球側からは目されていた。しかし、それは母星の一部に過ぎず、本体は巨大な都市から檻のように爪状構造物「プラネットキャプチャー」が伸びた内側に、上記の惑星を含む複数の星が浮遊しているという様相を持つ、土星級の大きさを持つ人工都市である。下部には都市帝国の反応炉となるコア、都市部は青白く発光する塔状の岩塊が無数にそびえ立ち、中央部分には旧作の超巨大戦艦の艦首に酷似した形状の天守閣が存在する。 内部構造は、天守閣内部にズォーダーと最高位幕僚たちが控え、ズォーダーの座る玉座や都市帝国をコントロールする為の上述の楽器、ガトランティス人を死滅させる安全装置「ゴレム」が存在する「大帝玉座の間」、恐竜の化石のようなものが複数立ち並び、ズォーダーやガイレーンが外部から情報収集時に赴く「瞑想の間」、天守閣と内部シャフトで繋がる制御球「ジェネシススフィア」の内部にある上下部の赤い海状の生命生成界面を持つ、「育みの間」が存在する。内部には天守閣へ向かうための門が存在するほか、生命生成界面からクローニングされた幼生体や、ガイゼンガン兵器群が「生育」される形で造られている。 地球艦隊の波動砲の斉射を無力化する強力な防御フィールドや周囲の物体を引き込む超重力を展開可能である。
※この「白色彗星および都市帝国」の解説は、「白色彗星帝国」の解説の一部です。
「白色彗星および都市帝国」を含む「白色彗星帝国」の記事については、「白色彗星帝国」の概要を参照ください。
- 白色彗星および都市帝国のページへのリンク