白米の千枚田(輪島市)
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出展:日本の棚田百選 | ![]() |
基 礎 諸 元 | 平均勾配 | 団地面積 |
1/3.06 | 1.2 ha |
維持・保全・利活用状況 |
・昭和31年輪島市指定文化財(名勝)に指定される。 ・本棚田へは、昭和45年から耕作補助金を交付し、耕作の継続保存を図ってきたが、昭和56年には「千枚田景勝保存会」が設立された。 ・平成2年には、千枚田隣接地に千枚田ポケットパークが整備され、国道249号を往く人々に美しい棚田の景観を訴え、地元特産の農海産物等を販売している。 ・更に平成5年には、恒久的な保全利活用を目的として「千枚田景勝保存基金」(基本財産8千万円)を設立した。 ・また、ボランティア活動による耕作支援(年間延べ約800人)によって棚田保全を図るとともに郷土の自然を慈しむ心や、農業に対する理解を涵養している。 ・ボランティア耕作支援は、地元の小中高校生に留まらず、県外の修学旅行の体験学習等の教育活動にも活用されている。 |
推薦項目 | 国土保全 景観 伝統・文化の維持・保全 |
推薦理由 | 国土保全:本地域は、地滑り地帯であるが、水路を整備し、耕作や日々の見回りによって災害の未然防止に大きな役割を果
たしている。 景観:本棚田は、高洲山の山裾が日本海に流れ込むような急斜面を切り開いて耕され、わずか1.2ha余りの面 積に2千枚余の田が耕作され、田一枚の平均面積が1.8坪である。「蓑の下耕し残る田一枚」と詠われるほどである。畦が描く幾何学模様が、紺碧の水平線に浮かぶ七ツ島の島影や海岸線に砕ける白い 波頭と調和して、奥能登を代表する美しい景観を作っている。 伝統・文化の維持・保全:本棚田は、能登の厳しい地形や自然を克服しようとした先祖の努力・執念が結晶したものであり、これを多くの人々の手で継承保存しようとすることは、奥能登の伝統・文化を保存しようとする上で非常に意義深いことといえる。水あて(畦の一部を切り込み上方の田より順次下方の田へ水を導く水利方法)や、はざかけ等の伝統的耕作方法の保存・伝承をつづけている。千枚田を訪れる年間観光客は50万人を数える。 |
棚 田 の 概 況 | 枚 数 | 2092 枚 | 水 源 | 河川(渓流含) |
事業導入 | 無 | 法面構造 | 土羽 | |
開発起源 | 近世(戦国~江戸) |
営 農 の 状 況 | 対象農家数 | 11 戸 | 10a当収量 | 388 kg/10a |
戸当り営農規模 | 0.11 ha/戸 190 枚/戸 | |||
高付加価値農業 | 千米田ブランド米販売(JAおおぞら農業協同組合)。 千枚田ブランドの地酒販売。 地元特産、野菜・山菜・海産物等の販売。 |
特記事項の有無 | なし。 |
(注:この情報は平成11年のものです)
固有名詞の分類
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