異魔神とその配下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 18:01 UTC 版)
「ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章」の記事における「異魔神とその配下」の解説
異魔神 声 - 柏倉つとむ(コミックCD版) 現代に蘇った太古の魔神。肉体を失った精神のみの存在だが強大な魔力を持ち、魔人王ジャガン、獣王グノン、冥王ゴルゴナ、竜王の魔王四天王を従え、肉体を取り戻して世界を混沌に陥れようとする。 元々は魔界の存在であり、その強大さゆえに魔界から追放され異空間に幽閉されていた。1万2000年前にムー帝国の魔導師ゴルゴナによって召喚され、世界樹のエキスから精製した細胞を使った不死の肉体を得て、生き神としてムー大陸を支配したが、最終的には暴走しムー帝国を一夜にして崩壊させてしまった。その数年後、再び現れたところを精霊ルビスの放った究極の大転移魔法「オメガルーラ」によって精神を宇宙の彼方へ飛ばされ、肉体は闇のオーブに封印されたが、ゾーマが倒されてから数年後に冥王ゴルゴナの手によりその精神のみが召喚され現世に舞い戻った。 物語の終盤に魔人王ジャガンが闇のオーブを破壊したことにより肉体も復活を遂げる。封印が解き放たれた直後はスライムのような不定形の肉塊を出現させて周囲のエネルギーや生き物を取り込んで急速に成長していき、力が満たされると巨大な人型の形態へと変貌する。国一つを一瞬で焼き尽くすほどの熱線を吐くほか、幾多の高密度魔法言語を操り、その凄まじい破壊力は周囲の地形さえ変化させる。 その巨体ゆえに通常の攻撃はほとんど通じず、世界樹のエキスから抽出され生み出された細胞は極めて高い再生能力を持ち、死者の魂を世界樹の活動を促進させる幻の月に変えることで元からある再生能力を上昇させ、驚異の回復力を得る。ジャガンのロトの血を吸収したことで、さらなるパワーアップも果たし、オメガルーラへの耐性も得た。一見すると弱点がないように思われがちだが、実は強力な魔法攻撃には弱いという弱点があり、それを補うために、大魔王ゾーマが纏っていた闇の衣を身に纏っている。 肉体の復活後は、かつての配下であった魔王軍さえ滅ぼしていき、真の目的である自身の聖核(セイントコア)と世界樹のそれを融合・臨界させることによる世界の消滅に向けて動き出す。アランの手でロトの血を吸収されたことで、オメガルーラへの耐性を失い、三勇者のオメガルーラで再度封印されてしまう。だが、アランにロトの血を奪還された際に彼の身体に精神を移していたため、完全な封印を免れており、アランを操って、闇のオーブの封印を解き、サイズが収縮した完全体へと変貌する。 完全体は本人曰く「魔力は変わらないものの、巨体が凝縮されたことにより、パワーやスピードは以前とは比べ物にならない」とのこと。しかし、実際には魔法の規模は縮小されている上、剣などによる物理攻撃でもダメージを受けやすくなっている。この形態になった理由は、真の目的である世界の消滅のために必要な世界樹を破壊されてしまったことへの怒りを晴らすべく、邪魔をしたアルスたちを一思いには殺さず、嬲り殺しにするため。また、口数も多くなっている。 ロトの紋章を破壊したことでオメガルーラを封じるも、タオに幻の月をニフラーヤで消されていったことで再生が遅くなり、次第に追い詰められていく。ついには、世界中の人々からの魔法力を結集させたアルスのミナデインに初めての恐怖を感じながら敗れる。自分を破ったアルスを称賛し、「自分の真の目的は、自らを破滅させる事だったのかも知れない」と呟くが、それを聞いて激昂したアルスに剥き出しとなった聖核(セイントコア)を拳で破壊される。そして、ムラクのお札から飛び出た世界樹の種と異魔神の聖核が一体化し、異魔神の亡骸は瞬く間に新たな世界樹の母体となった。 完全版では加筆が行われ、母体となった瞬間に現れた精霊ルビスの言葉を聞き、自分の過ちを悟り精神的に救われる結末となっている。
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