田園都市線・半蔵門線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 10:04 UTC 版)
東急・東京メトロ 渋谷駅(田園都市線・半蔵門線)配線図凡例 ↑ 池尻大橋駅(東急) 1 2 ↓ 表参道駅(東京メトロ) 田園都市線の前身の一つである1977年4月7日、新玉川線開業と同時に利用を開始した島式ホーム1面2線を有する地下駅。道玄坂下交差点から宮益坂下交差点の直下に位置する。 駅部は全長で487 mあるが、ホームの中心から押上寄り245 mを営団地下鉄の所有とし、二子玉川寄り233 mを東急の所有とした。しかし、駅の一体性を考えて、東急所有となる部分のうち132 mは営団地下鉄に施工を委託し、残りの101 mのみ東急が施工を行った。 田園都市線と半蔵門線は相互直通運転を行っており、ホームを共有している。両線の起・終点の駅ではあるが、ほぼ全ての列車が直通運転を行う。田園都市線には当駅始発・終着列車が終日にわたり設定されていたこともあるが、半蔵門線には当駅始発・終着の定期列車は設定されておらず、大晦日から元日にかけての終夜運転および非常時における折り返し時以外には設定されていない。 かつては、ポイント(両渡り線)が表参道寄りにしか設置されていなかったため、田園都市線からの当駅折り返し列車は、表参道寄りに移動させて折り返す必要があったが、2008年に反対側の池尻大橋寄りに片渡り線が設置され、2番線から中央林間方面へ発車できるようになった。同年12月に運転された臨時列車から併用を開始し、翌2009年6月6日のダイヤ改正からは定期列車においても使用されるようになった。ただし、現在も表参道寄りに移動させて折り返す定期列車は存在する。なお、2014年6月21日のダイヤ改正から2021年のダイヤ改正まで設定されていた日中の田園都市線当駅終着・始発列車については、当駅で東京メトロの乗務員へ交代した上で、当駅 - 半蔵門駅間を回送として運転した(半蔵門駅にはY字形引き上げ線がある)。 エスカレーターは営団(後に東京メトロ)管轄時から各階段に併設されているが、エレベーターは道玄坂方面改札口にホーム階と結ぶものが1基、改札口階と地上に結ぶものが1基設置されている。また、当駅ホームと1層下の東横線・副都心線連絡通路を結ぶエレベーター・エスカレーター・階段があり、田園都市線・半蔵門線ホームと東横線・副都心線ホームは改札内連絡が可能である。 定期券うりばは、当駅に東急と東京メトロがそれぞれ直営で設置していた(東急:道玄坂側、東京メトロ:宮益坂側)が、前者は2008年(平成20年)5月31日、後者は同月23日にそれぞれ閉鎖され、その機能を統合し、東横線・副都心線の改札外コンコース(渋谷ヒカリエ2改札付近)に移転した。 半蔵門線が開業してからは長らく営団様式の発車標が1番線のみに設置されていた(水天宮前駅開業前の表参道 - 三越前間も同様)が、2003年3月19日の半蔵門線押上延伸時から2番線にも設置され、同時に改札口にも設置された。東京メトロから東急電鉄への駅業務移管後はすべて東急様式のものに置き換わっている(半蔵門線側〈2番線〉の最下段のみ他の半蔵門線の駅と同様に東京メトロフォーマットの情報〈自線や他線の運行情報など〉が流れる)。 当駅は、利用者が多いものの、島式1面2線ホームかつホーム幅が狭いため、混雑が激しく、ラッシュ時にダイヤの遅延が常態化している。東急ではこれまで、折り返し列車の増発、列車本数そのものを増やすなど対策を講じてきたが、さらに列車の遅延が激しくなってきているため、新たに上り専用ホームを増設し、2面3線の構造に変更することが検討されている。
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