特殊任務機型ほか
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 06:43 UTC 版)
「Y-8 (航空機)」の記事における「特殊任務機型ほか」の解説
Y-8CA 電子攻撃型。腹部にカヌー状のアンテナを装備。 Y-8CB(GX-1) K/JYZ-8とも称される。COMMINT情報収集機。機体前部下面及び垂直尾翼前面に大型のフェアリングを装備している。 Y-8JB(GX-2) Y-8(DZ)とも称される。Y-8に電子偵察機材を搭載した機体。垂直尾翼の前にある円筒上のアンテナが特徴である。 Y-8G(GX-3) K/JYG8、YG-8とも称される。電子戦/情報収集機型。 胴体側面に電子装備用と見られる大型のフェアリングを持つ。 。 Y-8H 空中測量/画像偵察型。 Y-8J 洋上監視/早期警戒機型。1996年に購入したGEC-マルコーニ製のアーガス2000 (スカイマスター)を搭載し機首が大型化している。貨物室はミッションルームとなり、与圧されカーゴランプは廃止された。また、Y-8Jは6機の味方航空機を管制する事ができる。NATOコードネームはマスク (Mask)。 Y-8X 洋上監視機型。Y-8MPAとも呼ばれる。Xは中国語でパトロールを意味する「巡」のピン音「Xun」の頭文字から来ている。 洋上監視パトロールを任務とする機体であり、西側諸国のアビオニクス(洋上監視レーダー、ミッションコンピューター及びレーダー警戒受信機、ミサイル警報装置、チャフ・フレアディスペンサー等)を搭載している。簡易なエリントシステムを搭載している機体もある。洋上監視レーダーリットン・カナダ(en)AN/APS-504(V)は、機首下部に設置されている円形パンケーキ状のレドームがそれである。なお機銃、ミサイル、魚雷などの攻撃兵器は搭載していない。 中国人民解放軍海軍海軍航空隊所属の4機が確認されている。 Y-8T(GX-4) 空中指揮機型。Y-8F-400がベースとなっている。ECM機であるとの情報もある。 Y-8W(GX-5) KJ-200とも称される。 早期警戒機型。機体上部に板状のアンテナを搭載し、尾翼の安定板が追加されている。開発にはイスラエルの技術供与があったが、アメリカの圧力で中断したため、自力で6枚プロペラとレーダー、追加安定板を開発したという。 この他にもノーズに大型アンテナを備えたバリエーションが存在するとされる。 Y-8Q(GX-6) KQ-200とも称される。対潜哨戒機型で性能はP-3Cに近いと推測されている。動力は渦奨6C(WJ-6C)ターボプロップ(5,100hp)を4発搭載し、航続距離は5,000km以上、最大速度は650km/hで5t以上の兵器を搭載することができる。機首下部の大型レドームには洋上捜索用レーダーを、胴体下部には光学/赤外線探査装置ターレットを搭載し、尾部には磁気探知機を収納するためのテイルブームを備えている。2017年から運用を開始し、2019年には全艦隊(北海艦隊、東海艦隊及び南海艦隊)に配備されており、2021年までに50機程度が就役していると推定されている。 Y-8XZ(GX-7) 電波妨害機型。 Y-9 「Y-9 (航空機)」を参照 なお"Jane's All the Aircraft:Development&Production 2016-2017"では、Y-8WおよびY-8QをY-9シリーズに分類している。
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