片頭痛(migraine)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 07:21 UTC 版)
詳細は「片頭痛」を参照 「片頭痛」は「偏頭痛」とも書き、「へんずつう」または「へんとうつう」と呼ぶ。朝、目が覚めて起きた時から頭痛として感じる場合や、太陽の光などを頭や目に受けて頭痛が起こった場合は片頭痛の可能性が高い。激しい運動後や緊張が解けてほっとした時、休日などにも起こりやすい。片頭痛患者の1割前後で、前兆がみられる。片頭痛の発生メカニズムについてはまだ解明されていない部分もあるが、有力な説としては「セロトニン説」と「神経血管説」の2つがある。また、遺伝の要因もあるとも考えられている。 セロトニン説 ストレス・緊張などにより脳が刺激を受けると、血液成分である血小板から血管を収縮させる作用を持つセロトニンが多量に放出されるようになり、脳内の血管が収縮する。時間の経過と共にセロトニンが分解・排泄されて減少すると、一度収縮した血管が逆に広がりはじめるようになり、この時に頭痛が起こるようになるというもの 三叉神経血管説 脳から伝えられた何らかの刺激が血管周囲にある三叉神経を刺激し、三叉神経の末端から血管を拡張させる作用をもつサブスタンスPなどのさまざまな神経伝達物質が分泌される。その結果、血管が広がり、その周囲に炎症が起こって頭痛として自覚されるというもの。1980年代から有力視されてきた説の1つ。(三叉神経痛) 片頭痛は血管による拍動性の痛みで、若い女性に多く、しばしば家族性である。片頭痛の前は食欲が旺盛になる、甘いものが食べたくなる、眠気をさすなどと言われているが、実際に発作を予知することは不可能である。悪心嘔吐・羞明・めまい・圧痛・食欲不振・多幸感などを伴うこともある。前兆を伴うタイプもあり、視覚暗点・閃輝暗点(ギラギラ輝く歯車のようなものが見える)・一過性半盲(視界の一部が一時的に欠けて見えなくなる)・片麻痺・片側性感覚障害(痛みと半盲の出ている側の手の痺れ)・言語障害(舌のもつれ)などが前兆としてみられる。 睡眠で軽快することが多いが、起床で始まることも多い。ただし、睡眠中に呼吸が無意識のうちに止まってしまうという「睡眠時無呼吸症候群」が原因となっていることもある。口呼吸する習慣のある人・肥満気味の人は要注意である。 軽症ではNSAIDs、中等症以上ではトリプタン系薬物が用いられる。エルゴタミン製剤も有効な場合がある。またカフェインも効果的である。
※この「片頭痛(migraine)」の解説は、「頭痛」の解説の一部です。
「片頭痛(migraine)」を含む「頭痛」の記事については、「頭痛」の概要を参照ください。
片頭痛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/16 01:03 UTC 版)
「メチルエルゴメトリン」の記事における「片頭痛」の解説
メチルエルゴメトリンは片頭痛の予防または急性期の治療に用いられることがある。メチルエルゴメトリンは、メチセルジド methysergideの活性代謝物である。
※この「片頭痛」の解説は、「メチルエルゴメトリン」の解説の一部です。
「片頭痛」を含む「メチルエルゴメトリン」の記事については、「メチルエルゴメトリン」の概要を参照ください。
片頭痛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 14:15 UTC 版)
「バルプロ酸ナトリウム」の記事における「片頭痛」の解説
日本およびアメリカ合衆国にて、片頭痛発作の発症の予防のための薬物として承認されている。 ただし、発作が起きて出た痛みを抑える効果は否定的である。また、小児における安全性および有効性については、現在までの各国の臨床試験において、使用を推奨できるような明確なエビデンスが得られていない。 さらに、群発頭痛など他の頭痛の抑制については、充分なエビデンスは無い。
※この「片頭痛」の解説は、「バルプロ酸ナトリウム」の解説の一部です。
「片頭痛」を含む「バルプロ酸ナトリウム」の記事については、「バルプロ酸ナトリウム」の概要を参照ください。
片頭痛と同じ種類の言葉
Weblioに収録されているすべての辞書から片頭痛を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 片頭痛のページへのリンク