燻蒸とは? わかりやすく解説

くん‐じょう【×燻蒸】

読み方:くんじょう

[名](スル)

いぶしむすこと。いぶった煙が立ちのぼること。

有毒ガスいぶして殺虫消毒を行うこと。「倉庫穀物を—する」

「燻蒸」に似た言葉

燻蒸

読み方:クンジョウ(kunjou)

いぶすこと


燻蒸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/02 03:20 UTC 版)

全国の主な港での輸入貨物に実地される燻蒸作業を、安全且つ効率的に出来るようにシステム化された燻蒸施設。
コンテナを載せた全長が20m 近くもある大型トレーラーがそのまま入場して、一気に処置が出来る。
兵庫県神戸港六甲アイランド内の、動植物防疫燻蒸施設の入り口側風景。

燻蒸(くんじょう、: Fumigation)とは、主に害虫駆除や防カビ・殺菌の目的で、気体の薬剤を対象に浸透させる方法。

対象

ポストハーベスト農薬として農産物に対して行われたり、農地土壌に対して線形動物などの駆除に用いられたり、シロアリなど木造建築物に被害を及ぼす虫に対し、木材や建物全体に燻蒸を行うことがある[1]

また、博物館施設においては施設そのものが気密性を高くするなど害虫(文化財害虫)による収蔵品への虫損を防止する配慮がなされているが、定期的に燻蒸を行うことで収蔵品への影響を防止している。一方で、燻蒸薬剤による文化財への影響も考慮される。

方法

大半の燻蒸剤は人体に有害であり、燻蒸は密閉した無人の状態で行われ、燻蒸終了後は人が入る前に十分に換気される。住宅の燻蒸では、燻蒸剤の漏洩および害虫が周囲の建物へ逃げ出すことを防ぐため、建物全体を丈夫なテントで覆い、テント内部を燻蒸剤で充満させる。フッ化スルフリルなど無臭の燻蒸剤を使用する場合には、事前に刺激性のあるクロロピクリンをテント内に放流して、人が退去したか確認する場合がある。燻蒸開始から再度居住者が立ち入ることができるまでには、最長1週間を要する。

主な燻蒸剤

かつては臭化メチルも使用されていたが、オゾン層を破壊するおそれがあるとして、モントリオール議定書により製造と使用が制限されている[2][3]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ Baur, Fred. Insect Management for Food Storage and Processing. American Ass. of Cereal Chemists. pp. 162–165. ISBN 0913250384 
  2. ^ Messenger, Belinda; Braun, Adolf (2000年). “Alternatives to Methyl Bromide for the Control of Soil-Borne Diseases and Pests in California”. Pest Management Analysis and Planning Program. 2008年11月17日閲覧。
  3. ^ Decanio; Norman, Catherine S. (2008 first = Stephen J.). “Economics of the "Critical Use" of Methyl bromide under the Montreal Protocol”. Contemporary Economic Policy 23 (3): 376–393. doi:10.1093/cep/byi028. 

燻蒸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 01:04 UTC 版)

市田柿」の記事における「燻蒸」の解説

硫黄により燻蒸を施す。硫黄燃やして得る二酸化硫黄用いられる。この二酸化硫黄燻蒸によって酸化防止し硬くなりすぎずまたタンニン硬化を防ぐ。なお硫黄は燻蒸量も少なく2週間にも及ぶ乾燥中に蒸発してしまうが、製法中の唯一の食品添加物として使用される一部では一切硫黄燻蒸を行わない販売されている。無燻蒸のものには二種類あり、単に初めからそのまま食べるのではなく加工用にするため手間をかけず、硬く色が黒くて構わないものとしたものと、そのまま食べられる干し柿として高級百貨店など特別な販路向けに限定流通し高価であるものがある。 前者場合単純に手間省いているため硬くなりそのまま食べるには適さない一部業者ではこれを逆手取り「より自然に近い」等と宣伝しているが、単に製法違いであり自然に近いわけではない。また本来は加工用であるにもかかわらず、これをそのまま食べるものとして販売している業者存在する後者場合でもタンニン効果によって色は黒くなるが、厳密に水分量を管理し揉みなどを行うなどで手間をかけることによって硬くなるのを防いでいる。しかし、一般にあまり食味変わらないか少し悪い(品評会等では硫黄燻蒸品の評価のほうが高い)。しかしイメージ優先する自然派志向ニーズ応えるものとして試験的に一部流通している。

※この「燻蒸」の解説は、「市田柿」の解説の一部です。
「燻蒸」を含む「市田柿」の記事については、「市田柿」の概要を参照ください。


燻蒸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/27 15:58 UTC 版)

ジクロルボス」の記事における「燻蒸」の解説

家庭事業所など衛生害虫燻蒸剤一成分としても用いられる

※この「燻蒸」の解説は、「ジクロルボス」の解説の一部です。
「燻蒸」を含む「ジクロルボス」の記事については、「ジクロルボス」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「燻蒸」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「燻蒸」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「燻蒸」の関連用語

1
燻蒸し 活用形辞書
100% |||||

2
燻蒸せよ 活用形辞書
100% |||||

3
燻蒸しろ 活用形辞書
100% |||||

4
燻蒸できる 活用形辞書
100% |||||

5
燻蒸さす 活用形辞書
100% |||||

6
燻蒸させる 活用形辞書
100% |||||

7
燻蒸され 活用形辞書
100% |||||

8
燻蒸される 活用形辞書
100% |||||

9
燻蒸しうる 活用形辞書
100% |||||

10
燻蒸しそう 活用形辞書
100% |||||

燻蒸のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



燻蒸のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日本ユニコム日本ユニコム
Copyright(C) 2024 NIHON UNICOM CORPORATION All Rights Reserved.
日本ユニコム商品先物取引用語集
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの燻蒸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの市田柿 (改訂履歴)、ジクロルボス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS