熊曾とは? わかりやすく解説

くま‐そ【熊襲/熊曽】

読み方:くまそ

【一】上代九州南部地域名

【二】記紀などにみえる種族九州南部勢力張り勇猛大和朝廷反抗したが、景行天皇皇子日本武尊(やまとたけるのみこと)に討たれとされる

[補説] 「くま」は肥後球磨(くま)地方、「そ」は大隅(おおすみ)の贈於(そお)地方の意という。


熊襲

(熊曾 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/18 15:58 UTC 版)

熊襲(くまそ)は、日本記紀神話に登場する、現在の九州南部にあった襲国[1](別称 建日別・熊曾国[2])に本拠地を構え、大和王権に抵抗したとされる人々、また地域名自体を表す総称である[3]。『古事記』には熊曾、『日本書紀』には熊襲と表記される。『筑前国風土記』では球磨囎唹という連称表記が見え、これを熊襲と同一視する意見もある[4][5]。ただし、熊襲を「球磨+曽於」と解することは語呂合わせであるとの批判もある[6]


  1. ^ 襲国』コトバンクhttps://kotobank.jp/word/%E8%A5%B2%E5%9B%BD-554978 
  2. ^ 國學院大學. 建日別. 國學院大學 古事記学センター. http://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/takehiwake/ 
  3. ^ 小学館大辞泉熊襲 くまそコトバンクhttps://kotobank.jp/word/%E7%86%8A%E8%A5%B2-55947 
  4. ^ a b 熊襲 くまそコトバンクhttps://kotobank.jp/word/%E7%86%8A%E8%A5%B2-55947 
  5. ^ 喜田貞吉 (1930). 日向国史. 古代史. p. 337. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1192147/183 (国立国会図書館)
  6. ^ 宝賀寿男「四 天孫族の列島内移遷」『代氏族の研究⑬ 天皇氏族 天孫族の来た道古』青垣出版、2018年。
  7. ^ 佐伯常麿. 古事記. 国民図書. p. 30. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1055532/19 (国立国会図書館)
  8. ^ 松本直樹「『古事記』における隼人・熊襲の国の位置付け -隼人・熊襲と大八嶋国・葦原中国-」『国文学研究』第121巻、早稲田大学国文学会、1997年3月、1-11頁、ISSN 0389-8636NAID 120005481571 
  9. ^ 国史大系. 第7巻. 経済雑誌社. p. 649. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991097/338 (国立国会図書館)
  10. ^ 黒板勝美. 訓読日本書紀. 中. 岩波書店. p. 109. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1159875/57 (国立国会図書館)
  11. ^ 吉田兼倶. 日本書紀神代抄. 国民精神文化研究所. p. 104. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1219576/75 (国立国会図書館)
  12. ^ 日本人種新論』pp.51-52 第三編 「熊襲論(即隼人論)」第一章 「熊襲及隼人の名義」(国立国会図書館)


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