浜北人とは? わかりやすく解説

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はまきた‐じん【浜北人】

読み方:はまきたじん

昭和35年1960)から37年1962)にかけて、静岡県浜北市現在の浜松市)の採石場洞穴発見され化石人骨上下二つ地層から動物の骨などとともに出土放射性炭素年代測定法結果は、上層が約1万4000年前、下層が約1万8000年前であることを示しいずれも更新世後期人骨であることが明らかになった。


浜北人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/26 17:43 UTC 版)

浜北人の化石(複製)
浜松市博物館展示。

浜北人(はまきたじん)は1962年静岡県浜北町(当時。その後浜北市・浜松市浜北区を経て、現在の浜松市浜名区)の岩水寺採石場・根堅洞窟で発見された旧石器時代化石人骨。浜北原人とも言う。

概要

1960年1962年にかけて、根堅洞窟の堆積より、 脳頭蓋下顎智歯脛骨片鎖骨上腕骨尺骨腸骨の骨片からなる20代女性のものと推測される同一個体の化石が鈴木尚、高井冬二、長谷川善和らの手により発見された。これらは更新世後期のものと推定され、の形態から新人に属するという。縄文人と類似した形質から、その祖形と推測される。このほかにもトラなどの動物が発見され発掘された。

現在は東京大学の総合資料館に保管されている。

年代の特定

年代の特定は化石人骨では全国初となる炭素14法によって実施された。出土した2層準のうち上層から出土した20代女性とされる人骨に関しては直接測定によって約1万4000年前のものであるとの測定結果が出されており、旧石器時代の化石人骨である事が確認された。また、下層から出土した別の人骨について1万8000年前のものであると判定されている[1]

脚注

参考文献

関連項目


浜北人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 22:27 UTC 版)

日本列島の旧石器時代」の記事における「浜北人」の解説

詳細は「浜北人」を参照 浜北人は、静岡県浜北市(現・浜松市浜北区根堅(ねがた)の石灰石採石場で、1960年昭和35年)から1962年昭和37年)に発見され頭骨片と四肢骨片(鎖骨上腕骨寬骨脛骨)の人骨化石である。上・下2つ地層から出土したそれぞれの層から出た獣骨年代加速器質量分析法AMS)による炭素年代測定での結果は、上層が約1.4万年前、下層出土脛骨が約1.8万年前を示した本州唯一の更新世人骨化石で、20代女性のものとされる。また縄文人似た骨格からその祖形のものと思われる

※この「浜北人」の解説は、「日本列島の旧石器時代」の解説の一部です。
「浜北人」を含む「日本列島の旧石器時代」の記事については、「日本列島の旧石器時代」の概要を参照ください。

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