消防司令補・消防士長・消防副士長によるいじめ(暴行・わいせつ強要)事件(2019年)
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「茨木市消防本部」の記事における「消防司令補・消防士長・消防副士長によるいじめ(暴行・わいせつ強要)事件(2019年)」の解説
(この節の出典) 警防係長の男性消防司令補で(47歳)と救急隊長の男性消防士長(34歳)、救急機関員の男性消防副士長(33歳)が2人の男性消防士(いずれも20代)に暴力行為やわいせつ行為をはたらき続け、その事実を隠蔽していたことが明らかとなった。 男性消防士長(34歳)と男性消防副士長(33歳)が2019年5月16日午後11時42分に救急出動した後、立ち寄った給油所で待ち時間の間、待機中の救急車内において男性消防士A(20代男性)の首に自動血圧計のマンシェットを、被害者が恐怖を訴えて嫌がるにもかかわらず、巻き付け作動させた。消防士Aは気管が圧迫されて声が出せなくなって苦しみだし、顔色が変化したため、男性消防副士長マンシェットを外したが、消防士Aは気分が悪くなり、顔面や眼球に点状出血が確認された。翌日午前5時ごろ、男性消防士長から報告を受けたにも関わらず、男性消防司令補は上司への報告もせず、男性消防士長らに暴力行為を一切口外しないよう指示し事実の隠蔽を図った。 男性消防司令補は2019年4月、消防士Aの胸部を拳で複数回どついた。さらにの襟をつかんで倒し、首を掴み、背中や下半身等を30回以上蹴った。また、同月白川分署車庫内において、男性消防司令補は、 男性消防士B(20代)に対して、所有するスマートフォンのLINEと写真を見せるよう強要。拒んで逃げようとした消防士Bを捕まえてロープで手首を縛り、スマートフォンを取り上げた。その後、車庫の床面にこの消防士Bを寝かして、身体全体をロープで縛った上で、ポンプの手すりに足側から宙吊りのような形で吊り上げて身動きができないようにし、5分間ほど放置し、激しい痛みを生じさせた。また同月、白川分署車庫内において、消防士Bに腹部の毛をなくす話を持ち出し、ライターと殺虫スプレーを用意させて、ライターの火に殺虫スプレーを噴射して大きな炎を発生させた。その後、嫌がったにも関わらずに、腹部の毛が燃えるよう炎の前を通ることを強要した。さらに、 同月、男性消防司令補は、白川分署の事務室内において、他の職員もいる前で消防士Aの陰部の話題を持ち出した。その後、分署のトイレ内において、 警防係長は陰部を見せるよう強要。消防士Bにも、同じく陰部を見せるよう強要し、さらに2人に対して、互いの陰部を触りあうよう命令している。 2019年9月15日に、救急車内での傷害事案が、職員から消防署長に通報があり発覚。関係者に対して、消防本部総務課が中心となり、内部調査を実施した。被害者の消防士2人は、「警防係長には逆らえず、何か始まったら、それが終わるまで我慢するしかなかった」などと話したという。警察への被害届は、現時点で出しておらず、消防本部としての刑事告発も行わないとのこと。茨木市消防本部は11月12日付で暴力を行った3名を懲戒解雇処分とし、また消防長を減給10分の1(3ヵ月)としたほか、幹部3人を懲戒処分した。 消防本部は2019年11~12月、全職員273人を対象にアンケート「パワハラなどに対する意識および実態調査」を実施。225人が回答。約35%にあたる79人がパワハラなどの被害経験があると答え、うち33人は頻度が「ほぼ毎日」とした。「殴られる」という回答も一部あった。
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