法義・修行
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「在家仏教 (河口慧海)」の記事における「法義・修行」の解説
「法」(dharma, 達磨, ダルマ)の三義(第三部45章〜83章)。 1. 「自然現象」の義。「諸法」あるいは「一切法」と云う時は、「万象・万有・万物」の義。五蘊世間 - 色(物質)・受(感覚知覚)・想(想像)・行(意志)・識(知識) 衆生世間 - 五蘊によって生じる動物の世界。「六凡四聖」の「十界」に分かれる。六凡 - 天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄 四聖 - 声聞・独覚・菩薩・仏 国土世間 - 衆生の住する処。大は日月星辰森羅万象、小は山川土壌市街村落。 2. 一切の自然現象の中に相続し、また相対して行われている「理法」の義。「業」(karma, 羯磨, カルマ)の原理。「六凡」が造るのが「不浄業」で、「四聖」が行うのが「清浄業」。時間的「原因結果相続」の原理善業悪業無記業の因果の応報 - 十善・十悪 種子の貯蔵と発生 - 自業自得・自作自受(→如来蔵・発菩提心) 自業と共同業 業相続 - 順現受業・順次受業・順後受業 空間的「主客相対感応道交」の原理冥機冥応・冥機顕応・顕機顕応・顕機冥応 3. 理法に依拠して、凡夫が仏陀となる「向上的方法」の義。出家的解脱法1. 道心を起こす。 2. 二百五十条の具足戒を受戒。 3. 三千威儀(具足戒の実行) 4. 禅定・入三摩地、四諦・十二因縁・八正道、証悟・四向四果 5. 衆生の化度(教化済度)。 在家的解脱法1. 懺悔・帰依三宝によって仏教信者となる。 2. 五戒を保持し在家(ウパーサカ・ウパーシカ)となる。 3. 菩提心を起こして十善戒(菩薩戒)を保持して菩薩となる。 4. 十波羅蜜を修め、菩薩の十地を経て仏果を得る。
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