江戸近辺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/13 08:13 UTC 版)
「猫絵十兵衛 御伽草紙」の記事における「江戸近辺」の解説
トラ助 猫丁長屋に住む子猫。西浦に懐いている。鳴き声は「うにゅん」。西浦によくらぶらぶアタックをかましている。同じ長屋に住むタケ助、ミケとよくつるんで遊んでいる。 クロ 佐助に飼われている黒猫。万屋に大挙して押し寄せた鼠を追い払ったことから(実は佐助とおもとの縁結びのためニタの協力を得た計画)、万屋の用心棒猫として雇われる。万屋の客から「福々しい」と言われるほど太っている。普段はおっとりとしているが、おゆうに言いがかりをつけた男に飛びかかるなど勇ましい面もある。 耳丸 西浦の家の居候猫。左耳の先端が欠けているためこの名を付けられたと推測する。犬をからかって逆襲を受け(十兵衛・翻訳)、息も絶え絶えのところを西浦に救われる。魚とりが大の得意。メスである。 ヤロ 十弦の所で飼われている猫。子猫の時に荷車に轢かれて左足を失う。十弦の弟子達が落ち込んだりするとなぐさめに来たりする。 猫石 ネズミよけのご利益があるとして祠に祀られている石で、魂が宿っている。正体は十兵衛達が暮らしている辺りを仕切っている猫神。人や子猫に化身して、参拝者の少なくなった祠を毎日のように掃除してくれた松吉の手助けをしたり、猫を虐待する人間に対する猫裁判の裁判官をしたりするなどの威力を持つ。ニタとも親しくしている。 ササ 十兵衛との約束で松吉の家に貰われてきた三毛の子猫。七夕の夜、星の欠片とじゃれているうちに欠片が松吉の母親の体内へ吸収され病状が好転する。 八光 かつて可愛がられた西雲寺の休光和尚への恩返しのため、猫又となってから僧に化け、和尚亡き後に荒れた寺の再建を図る。成り立ての猫又であるため失敗もし、当初はニャーニャーとしか経を唱えられなかった。立派な僧になるべくニタの口利きによる法徳寺の奎安和尚のもとでの修行を経て、引き続き西雲寺を守っている。 茶太郎 三匹衆のうち茶虎柄の猫又。ハチ、ブチとよく3匹でつるんでいる。猫又としてはまだ若い方なので、よくニタの知恵や力を頼りにしている。 ハチ 三匹衆のうち八割れ柄の猫又。めったなことで目を開かない。手先が器用。 ブチ 三匹衆のうちブチ柄の猫又。船宿の飼い猫である。 ノドカ 閑助の飼い猫で猫又。手ぬぐい踊りが得意。のんびりとした主人を飢え死にさせまいと単身狢を狩りに行ったほど主思い。 雪白 伊勢屋で飼われている白猫で猫又。プライドが高く三匹衆をいつも見下していた。本来はネズミ取りの為に飼われていたが本人いわく、長い間一匹も獲っていない。その為店の奥の屋根裏は鼠城になっていた。
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