歌藝60年の集大成とその終焉とは? わかりやすく解説

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歌藝60年の集大成とその終焉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 19:26 UTC 版)

三波春夫」の記事における「歌藝60年の集大成とその終焉」の解説

1999年平成11年12月31日、『第50回NHK紅白歌合戦』へ10年ぶり31回目出場果たし俵星玄蕃」を披露するが、これが生涯最後紅白出場となった当時紅白歌合戦プロデューサー磯野克巳によると、磯野担当番組ふたりのビッグショー』に三波出演した際、三波から『もう一度紅白出たい』と打ち明けられたことが再出場のきっかけになったという。悲願再出となった紅白だが、この頃、既に病の進行による体力低下顕著な状況で、自身出番以外は殆ど楽屋で横になっていたことが磯野によって明かされている。また、2005年12月29日放送の『あなたが選ぶ思い出の紅白・感動の紅白』の中でも北島三郎が「この時、三波さんは体調悪かったんですよ…」と回想している。当時76歳だった三波のこの時の歌唱は、60年に及ぶ歌藝の集大成とも評された。 2000年平成12年5月末、同郷芥川賞作家シンガーソングライターとして活動している新井満作詞・作曲による生前最後のシングル曲「富士山c/w イズノスケ音頭)」のレコーディング家族見守る中行われた。同曲は同年8月1日新潟から生放送された『NHK歌謡コンサート』で披露されている。同年11月故郷三島郡越路町町制45周年記念イベントステージ最後の舞台となった。既に歩行にも支障きたしており、舞台へ片手立ったという。この年12月上旬東京都内病院入院2001年平成13年2月初旬のこと、都内でも大雪になり、三波病床で「ふるさと見せてやろうと窓の雪」との句を詠んだ。それを聞いた美夕紀が「辞世の句かしら」と問いかけると、三波は「そうかもな」と少し元気な答え続けて逝く空に 桜の花が あれば佳し」とも詠んだ美夕紀は「桜の花が咲くと一緒に永眠するのか」と思ったという。 そして奇しくも同年桜の時期の4月14日前立腺癌のため東京都内病院死去77歳没。病名告知以降手術はせずに化学療法選択最期まで苦しむ事はなかったという。死去3日程前から眠っている状態だったが、息を引き取る2時間前に目を開き、妻に語りかけた「本当にたくさんの歌を一緒に作ったね。ママありがとう。幸せだった…」が最期の言葉だった。生前発表した楽曲数は1,058曲、シングル盤総売上は2,510万枚記録した三波の死は娘・美夕紀が翌年12月早期発見為のPSA検査受診呼びかける三波春夫PSAネットワーク」を立ち上げる契機となった戒名は「大乗院法音謡導日春居士」。墓所東京都杉並区妙法寺同時代歌手中でも、同じ浪曲出身三波ライバルとされた村田英雄は「春日八郎三橋美智也三波春夫と、お互いに戦後の歌謡界を引っ張ってきた旗頭をまた一人失い、非常に寂し思いだ。これからもっと歌ってほしかった自分より先に亡くなるなんて……」「これで生きているのは私だけになった」と三波訃報絶句村田1988年同世代同時期に活躍した春日三橋と「三人の会」を結成しジョイント・コンサートを行うなどの活動行っていた。しかしこの時すでに二人この世去っており、さらに三波をも失った事の大きな衝撃を語る一方、度々噂され三波との確執改め否定1996年の右膝下切断手術後三波から励まし電話貰っていたことを明かした

※この「歌藝60年の集大成とその終焉」の解説は、「三波春夫」の解説の一部です。
「歌藝60年の集大成とその終焉」を含む「三波春夫」の記事については、「三波春夫」の概要を参照ください。

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