映画賞、表彰
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ガルボはアカデミー主演女優賞に三度ノミネートされている。ガルボが最初にノミネートされた1930年のアカデミー賞は、個人を対象とした部門では複数の作品に出演していたとしてもノミネートされるのは一度だけだった。このアカデミー賞でガルボは『アンナ・クリスティ』のアンナ役と『ロマンス』のリタ役の二作品で主演女優賞にノミネートされた。しかしながらこのときにアカデミー主演女優賞を獲得したのは、MGMの重役アーヴィング・タルバーグの妻で、『結婚双紙』でジェリー・バーナード・マーティンを演じたノーマ・シアラーだった。1937年にもガルボは『椿姫』のマルグリット・ゴーティエ役で主演女優賞にノミネートされたが、受賞したのは『大地』で阿蘭を演じたルイーゼ・ライナーだった。ガルボの最後の主演女優賞ノミネートとなったのは1939年で、『ニノチカ』のニノチカ役だった。しかしながら主演女優賞を獲得したのは、この年の主要な賞を総なめにした作品『風と共に去りぬ』でスカーレット・オハラを演じたヴィヴィアン・リーだった。その後、1954年にガルボの「輝かしく忘れがたい演技」に対してアカデミー名誉賞が贈られた。しかしながら授賞式にガルボは姿を見せず、副賞のオスカー像はガルボの自宅に郵便物として送付されている。ガルボはニューヨーク映画批評家協会賞 主演女優賞を、1935年の『アンナ・カレニナ』と1936年の『椿姫』で受賞している。また、ナショナル・ボード・オブ・レビューの主演女優賞を、1935年の『アンナ・カレニナ』、1936年の『椿姫』、1941年の『奥様は顔が二つ』で受賞している。 スウェーデン王室は、文化、音楽、演劇、文学などに優れた業績を残した人物に贈られる文化功労賞メダル (en:Litteris et Artibus) を、1937年1月にガルボに対して授与している。アメリカの芸能誌『ヴァラエティ』が1950年に実施した投票で、ガルボは20世紀前半の最優秀女優部門で最高得票数を集めた。1957年には世界最古の写真博物館であるジョージ・イーストマン・ハウスから、映像作品における優れた貢献としてジョージ・イーストマン賞を授与されている。 1983年11月にガルボはスウェーデン国王カール16世グスタフから、北極星勲章 (en:Order of the Polar Star) のコマンドール章を受けた。また、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームのハリウッド大通り6901には、ガルボのスター・プレートがある。 ガルボは史上もっとも美しい女性として『ギネスブック』に掲載されたことがある。また、ガルボは何度も切手のデザインとなっており、2005年9月にはアメリカ合衆国郵便公社とスウェーデン郵便株式会社 (en:Posten (Sweden)) が協同で、ガルボをデザインした記念切手を発行している。2011年4月6日にスウェーデン国立銀行が、2014年から2015年ごろに登場予定の新100クローナ紙幣に、ガルボの肖像を起用すると発表した。
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