『大地』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 17:20 UTC 版)
「ハリウッドにおける東アジア人の描かれ方」の記事における「『大地』」の解説
1937年の映画『大地』は生活に困窮している中国人農民についての物語である。1931年のノーベル賞受賞作家パール・S・バック著の小説『大地』を基に、ドナルド・デイヴィスとオウエン・デイヴィスが舞台化し、それをタルボット・ジェニングス、テス・スレシンジャー、クローディン・ウエストが映画化し、シドニー・フランクリン、ヴィクター・フレミング(クレジット無し)、グスタフ・マハティ(クレジット無し)が監督した。 製作費は当時破格の280万ドルで、製作に3年かかった。原作者バックは全ての出演者を中国人または中国系アメリカ人にしたかったが、映画会社は著名なアメリカ人スターを起用したかったため(ヨーロッパ出身であるがアメリカ映画での実績を持つ)ポール・ムニとルイーゼ・ライナーが主演することになった。前年、ムニは『科学者の道(英語版)』でアカデミー主演男優賞、ライナーは『巨星ジーグフェルド』でアカデミー主演女優賞を獲得していた。アメリカ人俳優を起用したことについてプロデューサーのアーヴィング・タルバーグは「イリュージョンを作りあげるため」と語った。 1935年、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)が映画を検討した際、アンナ・メイ・ウォンが阿藍役候補とされていた。しかし王龍役のムニはヨーロッパ系であったため、ヘイズ・コードの異人種間混交禁止法により相手役も白人女性でなくてはならなかった。MGMは阿藍役を白人女優のライナーに与え、ウォンには悪役であるロータス役を依頼したが、作品中で唯一の中国系アメリカ人が悪役を演じることになるためウォンはこれを拒否した。ウォンは「私はこの役を演じません。阿藍役であれば喜んで引き受けます。しかしあなたは中国人登場人物全てをアメリカ人が演じる映画で、中国人として冷淡な役を演じろというのですね」と語った。MGMがアメリカ映画で最も有名な中国人登場人物にウォンを配役しなかったことは「1930年代、最も差別的な配役の1つ」とされている。 1938年、第10回アカデミー賞においてアカデミー作品賞、アカデミー監督賞(シドニー・フランクリン)、アカデミー主演女優賞(ルイーゼ・ライナー)アカデミー撮影賞(カール・フロイント)、アカデミー編集賞(ベイゾー・ランゲル)の5部門にノミネートされ、主演女優賞と撮影賞を受賞した。映画が公開された年、ウォンは『ルック (アメリカ合衆国の雑誌)(英語版)』誌第2号の表紙を飾り、「世界一美しい中国人少女」と記された。アメリカでの「ドラゴン・レディ」のステレオタイプとして、この表紙写真では短剣を手にしていた。
※この「『大地』」の解説は、「ハリウッドにおける東アジア人の描かれ方」の解説の一部です。
「『大地』」を含む「ハリウッドにおける東アジア人の描かれ方」の記事については、「ハリウッドにおける東アジア人の描かれ方」の概要を参照ください。
『大地』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 09:24 UTC 版)
アルチンボルドは、イノシシやシャモア、アカシカなどの動物のスケッチ画を数多く描いている。本作は、それらを組み合わせて描かれたものであると思われるが、作画に合わせて、寸法は調整されている。 像の胸部に描かれた金色の羊毛や、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスを象徴するライオンの毛皮は、ハプスブルク家にゆかりの深いモチーフである。 製作年代:1566年頃 技法:油彩、板 サイズ:70.2×48.7 cm 所蔵:リヒテンシュタイン侯爵家コレクション
※この「『大地』」の解説は、「四大元素 (絵画)」の解説の一部です。
「『大地』」を含む「四大元素 (絵画)」の記事については、「四大元素 (絵画)」の概要を参照ください。
- 『大地』のページへのリンク