映像の圧縮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 15:42 UTC 版)
「Multiple Sub-Nyquist Sampling Encoding」の記事における「映像の圧縮」の解説
出典: 圧縮対象走査線 : 1,032本 原始サンプリング周波数 : 44.55MHz 伝送サンプリング周波数 : 16.2MHz ベースバンド帯域幅 : 8.1MHz (-6dB) 同期信号 : デジタルフレームパルス型、正極同期 色差多重方式 : 時間軸圧縮多重 (TCI)時間軸輝度圧縮率 : 12:11 時間軸色差圧縮率 : 4:1 輝度算出式 : Y' = 0.588G + 0.118B + 0.294R 圧縮方式 : フィールド間、フレーム間、ライン間オフセットサンプリング方式 動きベクトル補正 : 水平±16サンプル (32.4MHzクロック)/フレーム、垂直±3ライン/フィールド MUSEで圧縮するに至ってまず、得られたハイビジョン信号の20MHzを超える情報を捨て(帯域制限)、サンプリング周波数44.55MHzでRGB各色ないしは輝度・色差(明るさとその色合い)各成分のデジタル化を行う。そして圧縮するのに適したカラーマトリクス(計算式)で求められた輝度・色差に変換し、輝度・色差を時分割で格納するために輝度は12:11の時間軸変更が行われる。これによって輝度のサンプリング周波数は48.6MHzとなる。色差に関しては7.425MHz以上の情報を捨てた後に2種類の色差信号Cb/Crを交互に送るため縦方向の情報を半分にし、サンプリング周波数を14.85MHzに変換して2回の単純なクインカンクスサブナイキストサンプリング(さいころの五の目状のサンプリング点の間引き)が行われる。輝度は静止画と動画とで映像に施される処理が異なり、入力された映像が静止画の場合サンプリング周波数変換を交えた2回のサブナイキストサンプリングを行うことによって20MHzぶんの情報が8.1MHzに畳み込まれる。動画の場合は更に16MHzを超えた情報を捨て、静止画の2回目と同じサンプリングの様相を示すサブサンプリングを行って8.1MHzに畳み込まれる。この畳み込まれたデジタル映像を静止画と動画とで適宜混合してアナログに変換して伝送を行う。静止画と動画の最後の処理を同じくすることにより、デコーダによって行われる静止画・動画の判定において誤判定が起きたとしてもデコード結果画像の破綻が起きないようになっている。これらの処理がエンコード時の基本となっているが、フィルタの工夫・静止画のフレーム単位での処理などいくつかの改善案が挙げられている。デコード時には伝送されてきた畳み込みアナログ映像をデジタル化し、圧縮時に行ったように静止画・動画の判定を行って静止画の場合は前のフレームと合成することによって補完してデコードが行われる。
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