Multiple Sub-Nyquist Sampling Encodingとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > Multiple Sub-Nyquist Sampling Encodingの意味・解説 

ミューズ‐ほうしき〔‐ハウシキ〕【MUSE方式】

読み方:みゅーずほうしき

《multiple sub-nyquist sampling encoding》高品質画像情報送り出すハイビジョンを、アナログ衛星放送などで放送できるようにするための帯域圧縮技術方式多重サブサンプル方式


Multiple Sub-Nyquist Sampling Encoding

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 15:42 UTC 版)

MUSE (Multiple Sub-Nyquist Sampling Encoding) とは、NHK放送技術研究所が1984年に開発した[1]ハイビジョン向けの映像圧縮技術である。日本におけるBS放送向けに開発されたがアメリカでのBS放送の便も考慮され[2]、CATVや標準テレビ放送と同様にVSB-AM変調による地上波での放送実験、マイクロ波による中継実験[3]、現在のデジタル放送で採用されているISDBシリーズが備えているような字幕・データ放送の実験[4]などの諸実験が行われ、ハイビジョンLDの記録方式としても採用された[5]。この他にもBSを通じてMUSEによる有料放送を行うべくそれに関する仕様が定義され[6][7]MUSEデコーダを内蔵したテレビの説明書にデスクランブラの接続についての記載もされていた[8]


  1. ^ 「放送技術のあゆみ」, 『NHKの放送技術2014』, 44-45, NHK広報局
  2. ^ a b 二宮佑一(1988)「MUSE方式(<講座>HDTV(ハイビジョン) 第3回)」, 『テレビジョン学会誌』 42(8), 823-830, 1988-08-20
  3. ^ 勝部和夫ほか(1990) 「BCS90-51, ROFT90-59 ハイビジョンMUSE伝送実験」, 『テレビジョン学会技術報告』 14(57), 19-23, 1990-10-26
  4. ^ 臼井和也ほか(1995) 「BCS95-50, BFO95-57, ROFT95-57 マルチメディアMUSE : データチャンネルを利用したハイビジョン放送の高機能化」, 『テレビジョン学会技術報告』 19(38), 61-66, 1995-08-24
  5. ^ a b 日置 敏昭(1994) 「<技術解説(規格特集)51>ハイビジョンLD(MUSE方式ハイビジョンビデオディスク)規格」, 『テレビジョン学会誌』 48(3), 283-286, 1994-03-20
  6. ^ 二宮佑一(1991) 「ハイビジョン伝送規格(技術解説(規格特集)(20))」, 『テレビジョン学会誌』 45(8), 981-984, 1991-08-20
  7. ^ 『BTA S-1007 MUSE有料ユニットインターフェース』, 放送技術開発協議会, 1994-05
  8. ^ 『KW-32HDF9:取扱説明書』, SONY, pp.45-46
  9. ^ 三橋哲雄(1988) 「方式と規格(HDTV(ハイビジョン)第2回)」,『テレビジョン学会誌』 42(7), 742-750
  10. ^ 石田順一・二宮佑一(1982)「3-1信号方式(3.信号方式と伝送)」, 『テレビジョン学会誌』 36(10), 882-888, 1982-10-20
  11. ^ a b c 二宮佑一ほか(1988) 「ハイビジョン衛星伝送方式-MUSE-」, 『テレビジョン学会誌』 42(5), 468-477, 一般社団法人映像情報メディア学会
  12. ^ 苗村昌秀ほか(1991) 「BCS91-24 MUSE方式の動画解像度に関する一検討」, テレビジョン学会技術報告 15(46), 25-30, 1991-08-22
  13. ^ 合志清一・苗村昌秀・山口孝一(1992) 「BCS92-2 MUSE方式における動画処理方式の検討」, テレビジョン学会技術報告 16(7), 7-12, 1992-01-24
  14. ^ 合志清一ほか(1993) 「MUSE 方式の色差信号処理に関する検討」, 『電子情報通信学会論文誌. B-I, 通信I-情報通信システム・理論』 J76-B-1(3), 290-298, 1993-03-25
  15. ^ 二宮佑一(1993) 「次世代テレビに関する最近の動向とユーザ側より見た半導体技術への期待」, 『電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路』 93(288), 1-8, 1993-10-22
  16. ^ 合志清一ほか(1994) 「高精細度化によるMUSEの画質向上」, 『テレビジョン学会誌』 48(12), 1573-1584, 1994-12-20
  17. ^ 菅並秀樹ほか(1989) 「準瞬時圧伸差分符号化法を用いたハイビジョンベースバンド多重音声伝送方式」, 『テレビジョン学会誌』 43(12), 1388-1397
  18. ^ 菅並秀樹ほか(1989) 「音声ベースバンド多重方式によるMUSEビデオディスクの試作」, 『テレビジョン学会全国大会講演予稿集』 (25), 157-158, 1989-07-25
  19. ^ 吉村俊郎・太田雅敏・磯部忠(1989) 「BCS89-61 ハイビジョン放送データチャンネルの伝送特性」, 『テレビジョン学会技術報告』 13(62), 19-24, 1989-12-20
  20. ^ 二宮佑一・川島正(1986) 「ICS81-2 高品位テレビの衛星1チャンネル放送方式」, 『テレビジョン学会技術報告』 10(35), 7-14, 1986-11
  21. ^ 柴谷弘道ほか(1985) 「3.記録機器(<小特集>高品位テレビジョン機器)」, 『テレビジョン学会誌』 39(8), 675-679, 1985-08-20
  22. ^ 外山建夫ほか(1984) 「IPA74-8 MUSE方式による高品位テレビジョン用光学式ビデオディスク<"高品位画像技術"特集>」, 『テレビジョン学会技術報告』 8(32), 9-14, 1984-11
  23. ^ 大塚吉道・小幡伊和男(1990)「BCS90-47 MUSE方式における帯域圧縮技術」, 『テレビジョン学会技術報告』 14(56), 7-12, 1990-10-25
  24. ^ 日置敏昭ほか(1984) 「VR75-8 高品位光ビデオディスクの信号フォーマット」, 『テレビジョン学会技術報告』 10(4), 47-52, 1986-05
  25. ^ 二宮佑一ほか(1987) 「TEBS87-30 MUSEシステムの現状 : MUSE-EとMUSE-T」, 『テレビジョン学会技術報告』 11(36), 19-24
  26. ^ 二宮佑一ほか(1984)「IPA74-7 高品位テレビの衛星1チャンネル伝送方式(MUSE)<"高品位画像技術"特集>」, 『テレビジョン学会技術報告』 8(32), 1-8
  27. ^ デジタルテレビ規格ではなく団体としてのATSCである
  28. ^ Jim Slater(1991) 『Modern Television Systems』, Trans-Atlantic Pubns, 189pp ISBN 978-0273031222
  29. ^ 村上聖一(2012) 「〈放送史への証言 〉 大場吉延さん(元NHK 理事)規格統一で揺れ続けたハイビジョン開発 ~ MUSE 開発からデジタル方式への転換まで~」, 『放送研究と調査』 2012年4月号, NHK放送文化研究所, pp.70-79
  30. ^ 福井清健・安本吉雄(1992) 「欧米における次世代テレビ方式の動向」, 『テレビジョン学会誌』 46(3), 276-283, 1992-03-20
  31. ^ 合志清一ほか(1991) 「Narrow MUSEのベースバンド信号処理」, 『テレビジョン学会誌』 45(6), 737-746, 一般社団法人映像情報メディア学会
  32. ^ デコード時に再度1125本に戻して受像機では表示される
  33. ^ 音声フレーム構造などは変わらない
  34. ^ 本田稔ほか(1990) 「Narrow-MUSE信号の伝送方式」, 『テレビジョン学会年次大会講演予稿集』 (26), 413-414, 1990-07-25
  35. ^ 奥井誠人ほか(1992) 「AIPS92-43 Narrow-MUSEシステムの開発と室内実験」, 『テレビジョン学会技術報告』 16(47), 9-16, 1992-07-23
  36. ^ 奥田治雄ほか(1989) 「BCS89-1 ADTVシステムの開発(1)」, 『テレビジョン学会技術報告』 13(41), 1-6, 1989-08-31
  37. ^ 近藤いさお他(1990) 「NTSC-Compatible MUSE-6における垂直解像度の改善方法」, 『テレビジョン学会年次大会講演予稿集』 (26), 415-416, 1990-07-25
  38. ^ 矢島亮一ほか(1989) 「BCS89-3 2フレームオフセット変調多重技術を用いた帯域圧縮方式の検討」, 『テレビジョン学会技術報告』 13(41), 13-18, 1989-08-31
  39. ^ 渡辺馨ほか(1990) 「NTSCコンパチブルテレビジョンの音声伝送方式」, 『テレビジョン学会誌』 44(12), 1740-1749, 1990-12-20


「Multiple Sub-Nyquist Sampling Encoding」の続きの解説一覧


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Multiple Sub-Nyquist Sampling Encoding」の関連用語

Multiple Sub-Nyquist Sampling Encodingのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Multiple Sub-Nyquist Sampling Encodingのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのMultiple Sub-Nyquist Sampling Encoding (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS