ハイビジョン放送実用化への課題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 15:42 UTC 版)
「Multiple Sub-Nyquist Sampling Encoding」の記事における「ハイビジョン放送実用化への課題」の解説
NHKでは現在のテレビ(System-J/NTSC-J)の「次のテレビ」として1964年より立体テレビジョン及び高品位テレビジョン(ハイビジョンのことである)についての研究を始め、1972年にはCCIR(現在のITU-R)に規格提案を行うまでとなった。しかし、ハイビジョン放送を実用化するためには大きな壁が立ちふさがっていた。それは利用できる帯域幅である。当時利用可能な最大の帯域幅は12GHz BSの27MHzであり、BSではFM変調が用いられていることから駒井・カーソン則に従って計算すると伝送可能なベースバンド信号(原信号)の幅はわずか9MHz以下となってしまう。従ってRGB各色ごとに30MHzもあるスタジオ規格、視覚的な差異がないとされる放送規格の各色それぞれ20MHz幅のハイビジョン映像をそのまま放送するのは不可能である。この問題を解決するために放送用伝送手段が考えられ、その結果MUSE方式が開発された。
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