色差とは? わかりやすく解説

いろ‐ざし【色差(し)】

読み方:いろざし

《「いろさし」とも》

色をつけること。彩色着色

顔などの色つや。色のぐあい。

「御—まことにめでたく御心地よげに見えさせ給ひけるが」〈沙石集・一〉


色差

読み:しきさ
英語:color difference

色の知覚的な違い定量的あらわしたのであるL*a*b*表色系では,ΔE*ab(デルタ・イースター・エイ・ビー)の次式で定義される数値表わす.ΔE*ab=[(ΔL*)^2+(Δa*)^2+(Δb*)^2]^1/2 これにより,各種色度図上での距離がこれに対応する

色差

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/09 15:29 UTC 版)

色差(しきさ、: color difference, color distance)とは、色彩学において2つのの間に定義される指標の一つである。色差が大きいほど区別しやすく、色差が小さいほど区別しにくくなる。 従来は官能評価することしかできなかった「色の差」の概念が、色差を用いることにより定量的に検討できるようになった。重要な色の判定等において、これら特性の定量化は極めて重要である。通常はデバイス非依存の色空間におけるユークリッド距離で定義される。

ユークリッド距離

ほとんどの色差の定義は色空間における距離であり、距離の決定方法はユークリッド距離である。ある色空間がRGB (Red, Green, Blue) の組み合わせから構成され、そこで色差を計算する場合、R, G, Bからなる線形3次元空間で構成される色空間で計算する。

CIE 1931色空間におけるマクアダム図。表示されている楕円は最大10倍も実際のサイズと異なる。

許容値は、「基準色に対してどのような色が見分けがつかないほど近いか?」を定義する。もしも2色間の距離が知覚的均等であれば、答えは単純に「丁度可知差異以内のすべての色」である。 このことは色域内において知覚的均等であることを前提としている。 さもないと、許容値は参照値を含む関数となってしまい、複雑化してしまう。

例えばCIE 1931 色空間は、L* (明度) が一定の場合の許容値を表す線がマクアダムの楕円として定義されている。図で示すとおり、許容値を表す楕円のサイズは、場所によりバラバラであることがわかる。 このことにより、CIELUVCIELAB色空間の定義へとつながった。

より一般的に、明度を変動させると、許容値は楕円体となる。上記のように距離の表現における重み付け係数を増加させると、各々の係数の軸において楕円体の体積を増やす方向に働く。[16]

参照

脚注

出典

  1. ^ http://www.compuphase.com/cmetric.htm
  2. ^ Backhaus, W.; Kliegl, R.; Werner, J. S. (1998). Color Vision: Perspectives from Different Disciplines. Walter de Gruyter. p. 188. ISBN 9783110154313. https://books.google.com/books?id=DrduOSrOFegC&pg=PA188&lpg=PA188 2014年12月2日閲覧。 
  3. ^ Valberg, A. (2005). Light Vision Color. Wiley. p. 278. ISBN 9780470849026. https://books.google.com/books?id=OoESifAi9ZsC 2014年12月2日閲覧。 
  4. ^ Real World Color Management, Second Edition (Bruce Fraser)
  5. ^ Evaluation of the CIE Color Difference Formulas
  6. ^ Sharma, Gaurav (2003). Digital Color Imaging Handbook (1.7.2 ed.). CRC Press. ISBN 0-8493-0900-X. https://books.google.com/books?id=OxlBqY67rl0C&pg=PA31&vq=1.42&dq=jnd+gaurav+sharma 
  7. ^ Delta E: The Color Difference”. Colorwiki.com. 2009年4月16日閲覧。
  8. ^ Called such because the operator is not en:Commutative commutative.
  9. ^ Lindbloom, Bruce Justin. “Delta E (CIE 1994)”. Brucelindbloom.com. 2011年3月23日閲覧。
  10. ^ Colour Difference Software by David Heggie”. Colorpro.com (1995年12月19日). 2009年4月16日閲覧。
  11. ^ Colorimetry - Part 4: CIE 1976 L*a*b* Colour Space (Report). Draft Standard. CIE. 2007. CIE DS 014-4.3/E:2007。 {{cite report}}: |access-date=を指定する場合、|url=も指定してください。 (説明)
  12. ^ Klein, Georg A.. Industrial Color Physics. p. 147. ISBN 978-1-4419-1196-4 
  13. ^ Sharma, Gaurav; Wu, Wencheng; Dalal, Edul N. (2005). “The CIEDE2000 color-difference formula: Implementation notes, supplementary test data, and mathematical observations”. Color Research & Applications (Wiley Interscience) 30 (1): 21–30. doi:10.1002/col.20070. http://www.ece.rochester.edu/~gsharma/ciede2000/ciede2000noteCRNA.pdf. 
  14. ^ Lindbloom, Bruce Justin. “Delta E (CIE 2000)”. Brucelindbloom.com. 2009年4月16日閲覧。
  15. ^ The "Blue Turns Purple" Problem, Bruce Lindbloom
  16. ^ Susan Hughes (14 January 1998). “A guide to Understanding Color Tolerancing”. 2014年12月2日閲覧。

外部リンク



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