昔話の形態学とは? わかりやすく解説

昔話の形態学 (Morphology of the Folktale)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 03:10 UTC 版)

ウラジーミル・プロップ」の記事における「昔話の形態学 (Morphology of the Folktale)」の解説

昔話構造31機能分類 0.導入(α) 家族一人が家を留守にする(不在、β) 主人公にあることを禁じる(禁止、γ) 禁が破られる侵犯、δ) 敵が探りをいれる(探りだし、ε) 敵が犠牲者について知る(漏洩、ζ) 敵は犠牲者またはその持ち物入手するために、相手だまそうとする(謀略計、η) 犠牲者だまされて、相手力を貸してしまう(幇助、θ) 敵が家族のひとりに、害や損失もたらす加害、A)、家族成員一人に何かが欠けている。そのものが何かを手に入れたいと思う。(欠如、a) 不幸または不足が知られ主人公頼まれるか、命じられて、派遣される仲介連結契機、B) 探索者反作用合意もしくはこれに踏み切る対抗開始まった反作用、C) 主人公は家を後にする出発、↑) 主人公試練をうけ、魔法の手段または助手授けられる寄与者の第一機能、D) 主人公将来寄与者の行為反応主人公反応、E) 魔法の手段を主人公手に入れる(呪具贈与獲得、F) 主人公探しているもののある場所に、運ばれ、つれて行かれる。(二つの国の間の空間移動、G) 主人公とその敵が直接戦いに入る(闘い、H) 主人公に標がつけられる傷を負う。(標づけ、J) 敵対者敗北する勝利、I) 初めの不幸または欠落がとりのぞかれる(不幸または欠落解消、K) 主人公帰還する帰還、↓) 主人公迫害追跡をうける(迫害追跡Pr主人公追跡者から救われる救助Rs主人公は、気付かれずに家または他国到着する気付かれない到着、O) 偽の主人公が、不当な要求をする。(不当な要求、L) 主人公難題課す難題、M) 難題解かれる解決、N) 主人公気付かれる発見認知、Q) 偽の主人公や敵、加害者暴露される正体露見Ex主人公新たな姿が与えられる変身、T) 敵が罰される処罰、U) 主人公結婚し即位する結婚、W) 七つ行動領域 敵対者加害者贈与者(提供者助力王女探求される者)とその父親 派遣者(送り出す者) 主人公探求者もしくは犠牲者偽主人公 プロップによる研究成果収集した昔話構造分解し共通点抽出して得られたものだが、逆にこの構造テンプレートにして具体的な出来事登場人物埋めていくことで、誰でも比較簡単にファンタジープロット作れることが知られており、映画ライトノベルゲームシナリオといった娯楽作品創作まつわるハウツー本の中で紹介されることがある

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