昔話の中のフレデグンド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 15:48 UTC 版)
「フレデグンド」の記事における「昔話の中のフレデグンド」の解説
フレデグンドはシンデレラとして知られる昔話の、たくさんある典拠のうちのひとつに推されている。民俗学者アラン・ダンダスは"Cinderella: A Casebook" で、トゥールのグレゴリウスの『フランク史』から以下のように引用している。 フレデグンドは、宮廷で自分こそ女主人として遇されるべきだと主張し続ける娘リグントに嫉妬した 。フレデグンドは機会を待ち、自分が寛大であると見せかけ娘を宝物庫へ連れて行き、大きな箱の中に納められた王の財宝を見せた。フレデグンドは疲れたように装って「うんざりです。そなたが手ずからそなたの望むものを取りなさい」と言った。その後すぐに、母親は力ずくで娘の首を蓋にはさんで殺そうとした。しかし、ようやく召使いたちがリグントを助けに駆けつけた。 リグントがスペインにいる西ゴート王族の婚約者、レオヴィギルド(英語版)の息子レカレドのもとへ送り出されたとき、彼女の側近たちは、フランク王国の貴族たちが国庫を損ねるとして反対するほど多くの贈り物を携えて行った。フレデグンドは全ての贈り物は彼女の夫が、その寛大さによって自らの蓄えの中から出したものだと主張した。長い旅の途上、リグントの召使いたちは繰り返し略奪を行い、彼女を見捨てた。そしてリグントがトゥールーズに辿り着くころには、宝はほとんど残っていなかった 。584年にキルペリクが死ぬと、アキテーヌのデシデリウス(フランス語版)は残りの宝を確保するためにトゥールーズへ出向いた。
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