明治時代のプルーフ硬貨とは? わかりやすく解説

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明治時代のプルーフ硬貨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/29 14:41 UTC 版)

日本の金貨」の記事における「明治時代のプルーフ硬貨」の解説

造幣局記録には明治時代プルーフ硬貨製造したという公式な記録残されていないが、造幣局創業当時英国人技師中心に貨幣製造取り仕切られまた、英国では古くから貨幣製造にあたりプルーフ硬貨製造を伴うことが伝統であったことから、明治初期贈答用プルーフ硬貨製造した可能性は高い。発行枚数記録見られる明治8年12月製造明治9年銘や、明治10年銘および明治13年銘など、数十という製造数贈答用貨幣発行目的との見方出来る。 明治5年1872年11月改正により小型化された金貨は、1円金貨明治7年銘と5円金貨除いて鋳造枚数は非常に少なく何れも新し極印鋳造機の試験並びにプルーフ硬貨試作として鋳造されたようであり、これらの硬貨コレクターの間では非常に高値取引されている。5円金貨は、米国の5ドル金貨英国ソブリン金貨とほぼ同量純金含んでおり、国際的に見てスタンダードサイズであり外国人にも受け入れられ易く、他の額面金貨比べ長期渡って鋳造発行された。 明治26年1893年5月アメリカシカゴ万国博覧会日本貨幣展示することになり 、1円20円の5種類金貨が各2枚ずつプルーフ硬貨として鋳造され出品された。これが日本の硬貨における最初の公式なプルーフ硬貨である。金貨全て明治25年銘であり、5円金貨除いてこの年発行はなかったため、新たに極印整備して鋳造された。これらの明治25年銘の貨幣各々1枚ずつが造幣博物館展示されている。 先に述べた通りプルーフ硬貨洋式貨幣鋳造開始され明治4年1871年)に既に試験的に鋳造が行われ、明治3年4年銘の一部金貨には未完成ながらプルーフ硬貨存在するまた、明治6年1873年)に金貨銀貨極印変更され時にも、プルーフ硬貨試験的に鋳造され磨き上げられた極印テストされたため、特にこの年号の5銭銀貨5円金貨には、やはり未完成ながら明らかなプルーフ硬貨存在する小型化された金貨は各額面ともに様々な工夫をして品質の高い美し硬貨鋳造する技術試みられた。最近プルーフ硬貨のような輝きの無いものも多いが、明治13年銘の20金貨や2円金貨はミントラスターの生じていない完全なプルーフ貨である。これらのプルーフ硬貨鋳造に関する詳細な記録残っていないが、明治6年銘の5円金貨は、約315万枚発行されたが、現存する硬貨のおよそ1%程度プルーフあるいはプルーフライク硬貨である。造幣局によると当時プルーフ貨という概念無く、ただ、極印を十分研磨した明治5年1872年以降金貨では、極印2度打ちすることも行われたようだ。従って初期鋳造され硬貨については、コイン地肌光沢のあるプルーフ状であるが、鋳造重ねるうちにミントラスターが生じ曇ったような光沢の無い地肌になる。また、当時金貨銀貨極印には表面特別に磨き上げた極印と、通常の極印双方鋳造が行われたようで、その極印複数存在したため、この明治初期金貨銀貨においては様々なバラエティ存在する。これらの極印一部は、試鋳貨極印と共に造幣博物館保存展示されており、鏡のように磨き上げられたプルーフ硬貨極印も見ることができる。銀貨においても先に記した明治6年銘の5銭銀貨のほか、明治8年9年10年銘の10銭、20銀貨にもプルーフ貨が存在する。 なお、新金貨においてもプルーフ硬貨製造行われ造幣博物館には昭和7年銘の完全なプルーフ20金貨保存展示されている。

※この「明治時代のプルーフ硬貨」の解説は、「日本の金貨」の解説の一部です。
「明治時代のプルーフ硬貨」を含む「日本の金貨」の記事については、「日本の金貨」の概要を参照ください。

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