明治時代のルール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/24 04:44 UTC 版)
桜城酔士の記すルールに従うが、用語は現代のものを使用する。 トランプは52枚を使用する。カードの強弱は通常の順位に従う。つまり A > K > Q > J > 10 > 9 ... > 3 > 2 となる。 競技人数は4人で、向かいあった2人同士がチームを組む。ひとりがディーラーとなる。ディーラーはプレイごとに反時計回りに移動する。各競技者に13枚ずつ手札を配る。 手札の中に1つのスートが完全に欠けている場合、または1つのスートが7枚以上ある場合は、配り直す。 何を切り札にするかはディール時に決めておくが、スペードは切り札にすべきではないとする。 プレイは反時計回りに進行する。最初のトリックはディーラーの右隣がリードする。他の競技者はリードと同じスートがあればそれを出さなければならないが、なければ何を出してもよい。トリックの勝者は、 スペキュレーション(スペードのA)が出た場合は、それを出した競技者 切り札が出た場合は、もっとも強い切り札を出した競技者 それ以外の場合は、リードと同じスートでもっとも強いカードを出した競技者 となる。トリックの勝者は、そのトリックに出たカードのうち、Aまたは絵札を獲得する。それ以外のカードは場に裏向けに捨てる。トリックの勝者が次のトリックをリードする。同様にして13枚の手札が尽きるまで繰り返す。 スペキュレーションはトリックの勝敗を決めるときには最も強いが、それ以外については単なるスペードであることに注意。マストフォロールールを無視することはできない。 桜城酔士は絵札・Aを9枚以上得るか、またはすべての絵札・Aを得たチームが勝つとしているが、両方のチームが8枚ずつのときはどうなるのか、9枚以上のときとすべての絵札を取ったときでどう違うのかについては、何も記していない。世界遊戯法大全では、8枚なら引き分け、9枚以上なら1枚につき1点を得るとしている。
※この「明治時代のルール」の解説は、「絵取り」の解説の一部です。
「明治時代のルール」を含む「絵取り」の記事については、「絵取り」の概要を参照ください。
- 明治時代のルールのページへのリンク