明治時代のウサギブーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 06:24 UTC 版)
「カイウサギ」の記事における「明治時代のウサギブーム」の解説
明治になると愛玩用に耳の長い外国種のウサギがもてはやされた。1872年に在来と外国の混血から生まれた更紗模様のある種雄は200–600円で売られ、種付けは 2–3円/回であった。子ウサギはコロと呼ばれ10円以上の値が付いた。この流行はウサギバブルとも呼ばれる。空前のウサギ・ブームにより、販売や飼育に手を出して破産する者、珍しい高値な毛色に見せかけるために白毛の色を柿色に染めるなどして金儲けする詐欺、ウサギの売却価格をめぐった親子間の殺人事件などが起こり、社会問題にまで発展した。常軌を逸した熱狂を抑えるべく、行政は取り締まりを強化した。 1873年: 東京府(現・東京都)布達、兎取締ノ儀(1876年改正、兎取締規則)で頭数の届出、1羽1円の税金、無届1羽につき月2円の納入とされた。1879年に廃止。 1876年1月: 東京府が『「兎会集会」禁止条例』を発布し、大人数で集まりウサギを競売することを禁止した。ただし、法の目をかいくぐった闇取引も行われた。 たちいりハルコの漫画『パンク・ポンク』には、明治時代に導入された「兎取締ノ儀」と同様に飼っているウサギに対して課税をする詐欺行為のストーリーがある。
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