旧日宇村(本庁地区分のみ)
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「佐世保市の地名」の記事における「旧日宇村(本庁地区分のみ)」の解説
日宇地区は、佐世地区と同時に1938年に町名設置が実施されている。ここでは、現在本庁地区として扱われる旧日宇福石免(大和町を除く)、日宇崎辺免町の詳細について記述する。 町名設置前町名設置後日宇福石免 稲荷町、大宮町、木風町、須田尾町、大黒町、東山町、藤原町、(大和町)、山祗町、若葉町 日宇崎辺免 天神町、東浜町 稲荷町(いなりちょう) 国道35号を挟み、海岸近くから若葉町最上段まで細長く伸びている。国道沿いは町工場やオフィスが並び、福石町にかけて葬祭場が集中している。海岸近くの平野部には南地区公民館・労働福祉会館・ハローワーク・下水処理場などの公共施設が集中している。 大宮町(おおみやちょう) 旧国道沿いに広がる住宅・商業地区。旧国道敷設以前の大通りにも商店が立ち並んでいる。小規模商店街ながら黒字経営を維持する稀有な地場商店街として知られる。福石小学校は大宮町南端に位置する。南側は寺院が集中している。 木風町(きかぜちょう) 山間部に位置する。戦前は花園・小佐世保に次ぐ第三の色町であった。山間部ながら戦前より宅地化が進み、現在も山の切り崩しによって宅地が拡張されている。 須田尾町(すだおちょう) 潮見町・山祇町に接する。大正期の人口増加によっていちはやく宅地化され、合併時には旧佐世保市と一体化していた。市立潮見小学校が位置する。戦後の人口急増期には潮見小学校の拡張もできないほど周辺は宅地に占められていた。 大黒町(だいこくちょう) 天神山の谷に位置する。戦前には軍法会議・海軍監獄が置かれ、戦後にいち早く市営団地が造成された。天神山に向けて市道沿いに宅地・商店が広がっている。 東山町(ひがしやまちょう) 天神山北麓の急斜面に位置する。大宮市場に直結する大通りと、天神山中腹を巻く市道と交通が大きく分かれる。急傾斜地のため、民家が立て込んでいるものの、オフィス・町工場は少ない。町内の移動はもっぱら徒歩で、道路事情は極めて悪い。 藤原町(ふじわらちょう) 佐世保線をはさんで大宮町に接する。戦時中に開削された現国道沿いは大型ロードサイドショップが並ぶ。丘陵上の宅地は木風まで連続し、バス通りには医院・オフィス・商店が並ぶ。開削によって切断された歩道には歩道橋がかけられ、大宮市場・福石小学校への通路となっている。 天神町(てんじんちょう) 天神山の丘陵地帯に位置する。東半分は1~5丁目として独立し、港小学校・崎辺中学校から天神公園にかけての宅地が天神町として残存している。旧天神町のはずれにある米軍基地と接するため、宅地化が停滞している。 東浜町(ひがしはまちょう) 天神山の南麓に広がる港町。いくつか大きめの重工場があるほかは水産加工食品の町工場が海岸沿いに並び、斜面部は宅地となっている。町工場の多くが大宮市場や潮見市場に販売店を持ち、ほとんどの製品は市内で消費する。
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