日本維新の会との争い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 18:10 UTC 版)
2022年1月21日、自身のツイッターで、日本維新の会及び創設者の橋下徹について言及。「私の『維新』と戦う有志の会構想に対し、色々な意見が寄せられている」「橋下氏をはじめ弁舌は極めて歯切れが良く、直接話を聞くと非常に魅力的」「主張は別として弁舌の巧みさでは第一次大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす」と投稿した。 同年1月22日、日本維新の会代表で大阪市長の松井一郎はこれに対し自身のツイッターで、「貴方何を言ってるか?解ってるんですか!民間人と我々をヒットラー呼ばわりとは、誹謗中傷を超えて侮辱ですよね。正式に抗議致します」と投稿した。1月23日、橋下も自身のツイッターに「ヒットラーへ重ね合わす批判は国際的にはご法度」「まあ今回は弁舌の巧みさということでお褒めの言葉と受けっておく」と投稿した。なお、橋下をヒトラーになぞらえた例は菅が初めてではなく、2012年3月に当時の自民党総裁だった谷垣禎一は「戦前に日本軍部やヒトラー、ムソリーニが台頭した際を想起させる」との観点から大阪維新の会の勃興について警鐘を鳴らした。また、渡邉恒雄は「(橋下の発言について)私が想起するのは、アドルフ・ヒトラーである」と述べ、西部邁は「橋下徹なる人物は、ヒットラーもそうであったように、マスの代表者となりうる逸材である」と述べ、石原慎太郎は2014年の政界引退会見において「彼の演説のうまさ、迫力っていうのは若いときのヒトラーですよ」と発言した。にもかかわらず、今回の菅の投稿・発言は党全体を巻き込む問題にまで発展した。 同年1月24日、副代表で大阪府知事の吉村洋文は記者団に対し、「ヒトラーに例えるのはあり得ない。どういう人権感覚を持っているのか」と菅を強く批判した。また、立憲民主党に正式な謝罪を求める発言をした。 同年1月25日、日本維新の会幹部は産経新聞の取材に「立民が逃げ回るならば党本部に乗り込む。維新を怒らせたらどうなるか徹底的に思い知らせる」と語り、1月26日、同党は差出人を馬場伸幸共同代表とする抗議文を、立憲民主党の泉健太代表宛てに提出した。馬場は「菅氏は首相を務め、なおも野党第一党の重責を担う大幹部だ。これを放置するのであれば貴党の責任も問われる」として、立憲民主党と菅に対し、月内に投稿の撤回と謝罪をするよう要求した。1月27日、菅は記者団の取材に応じ、「私宛てに抗議文は来ていない。党の指示で意見を言ったわけではない」と述べ、謝罪しない考えを示した。1月29日、ツイッターに「抗議するなら私にすべき。議員会館での馬場代表の部屋は隣だ。もちろん謝罪することはあり得ない」と投稿すると、2月1日、馬場は議員会館の菅の部屋を訪れた。両者の協議は平行線をたどり、馬場は面会後、メディアに対し「他人に対する思いやりが全くない」と感想を述べた。
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