日本維新の会との連携
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 06:55 UTC 版)
斎藤は、日本維新の会と自民党による異例の共闘で知事に就任し、大阪との連携強化など「維新志向」とも取れる政策を展開している。2021年12月26日、関西の成長戦略を話し合うため、大阪と兵庫両府県のトップが初めて開いた連絡会議で吉村洋文大阪府知事は「兵庫と大阪の港を経営統合し『関西港』をつくる。それぐらいしないと、釜山や上海と張り合うのは難しい。どうですか?」と、事前の打ち合わせにない提案を突然、持ち出した。大阪港と神戸港などを一体化し、浮揚させるアイデアに斎藤は「大事な視点。合理的な港湾の経営について議論は必要」と同調した。ただし、神戸港と大阪港は成り立ちや役割も違い、神戸市に了解を得ていない案は今後紛糾する可能性もある。この会議で斎藤と吉村は、次回以降、久元喜造神戸市長を会合に招く約束をした。また、この会議では斎藤から持ち掛け、大阪・関西万博を見据えた海上交通や観光分野での連携を中心に協議した。維新の「顔」でもある吉村との近さを示し、自身の存在や政策をPRする狙いもあったと地元紙の神戸新聞は報じている。議論は終始、齋藤が大阪府財政課長時代に上司であった吉村がリードした。維新政治に懐疑的であった井戸敏三前知事ではあり得なかった大阪府との緊密な連携に、自民県連幹部は「あのような会議が開かれると『やっぱり斎藤知事は維新やな』と見られる」と語った。また、2022年1月に維新の門隆志兵庫県議は、行財政改革を議論する特別委員会で「次の県議選で1議席でも多く獲得し、知事と一緒に県政改革を進める」と公言。維新県組織の幹部によると、改革の進展や大阪との協力姿勢が結果的に維新を後押ししていると満足しているという。こうした動向に、自民県連幹部は「維新が議席を伸ばせば、県政に口出しする機会が多くなる。大阪からの要求が増えるのも確実だろう」と神経を尖らせているとして、神戸新聞は斎藤県政の足元が揺れ始めていると論じた。
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