日本の石棺とは? わかりやすく解説

日本の石棺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 18:53 UTC 版)

石棺」の記事における「日本の石棺」の解説

本節内では、古代日本における石棺について説明するには、石棺の他に壺棺甕棺木棺陶棺乾漆棺などがある。そのうち石棺は最も堅牢密閉性に優れ遺骸保存適している。縄文弥生古墳の各時代造られ使用された。 石棺には、天然扁平な石を組み合わせただけのやや小型箱式石棺と、石材加工した大型石棺とに分類することができる。箱式石棺大陸でも見られ縄文時代後期東日本広がったものと弥生時代初期稲作とともに北九州渡来したものがある。 大型石棺弥生時代にも散見されるものの、主には古墳時代特色とされている。大型石棺には、石材刳り抜いたものと組み合わせたものがある。刳抜式の割竹形石棺舟形石棺組合式の箱形石棺4世紀後半現れた。 5世紀には組合式の長持形石棺近畿中央部中心に広がり中部九州山陰・北陸関東などでは舟形石棺発達した6世紀には、近畿九州山陽・山陰東海関東一部に、地方の特色備えた独自の刳抜式や組合式の家形石棺盛んに用いられ7世紀入って一部継続して使用された。 縄文時代石棺 秋田県北秋田郡田代町本郷矢石遺跡で5基発見されている。石棺包含する土層周辺から出土した土器から、これらは晩期のもと推定されている。青森県久原山野遺跡では6基発見されている。 弥生時代石棺 箱式石棺発達した古墳時代石棺 割竹形石棺わりだけがたせっかん割竹形木棺真似て造られ石棺舟形石棺ふながたせっかん・身ともに刳り抜き式で、割竹形石棺変容形とも解されている。 長持形石棺ながもちがたせっかん長さ2 - 3メートルで、身は箱形組合式。 家形石棺いえがたせっかん)身は箱形で、屋根形をしている。 日本の節の参考文献 江坂輝彌芹沢長介・坂詰秀一編『新日本考古学小辞典』ニュー・サイエンス2005年 ISBN 4-8216-0511-2 斎藤忠日本考古学用語辞典 改訂新版学生社 2004年 ISBN 978-4-311-75033-5 田中琢佐原真編『日本考古学事典三省堂 2003年 ISBN 978-4-385-15835-8 永原慶二監修 石上英一編集岩波 日本史辞典岩波書店 1999年 ISBN 978-4-00-080093-8

※この「日本の石棺」の解説は、「石棺」の解説の一部です。
「日本の石棺」を含む「石棺」の記事については、「石棺」の概要を参照ください。

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