日本のコンビナートとは? わかりやすく解説

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日本のコンビナート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 18:02 UTC 版)

石油コンビナート」の記事における「日本のコンビナート」の解説

日本のコンビナートは太平洋ベルト中心に立地しており、産業発展の礎になってきた。日本では製油所エチレンプラント誘導工場3種類が揃ったコンビナート13箇所、これに三菱化学四日市三重県)、三井化学岩国大竹山口県)を加えた15箇所石油化学コンビナートといわれている。 日本のコンビナートは高度経済成長期にできたものがほとんどであり、最近海外の超大規模コンビナート比べて遜色のない採算ライン操業できるかどうかという課題を常に抱えている。 先述のとおり、日本のコンビナートは、非常に多く企業擁している。さらに特徴的なのが、あるコンビナートではエチレンプラント基礎原料供給している企業が、他のコンビナートでは他企業から基礎原料得て誘導品を製造している、という現状である。場合によっては、エチレンプラント不採算だからといって勝手にエチレンプラント停止させることができず、事前にコンビナート内、また、コンビナート間で利害調整図り結果としてそのプラント作っていたものを他から輸送するということをしなければいけなくなることもある。これにどのように合理化的に対応するかという課題がある。 また、国外一部コンビナートと日本のコンビナートの違いとして、エチレンプラント供給する原料あげられる日本ではナフサがほとんどであるが、国外でエタン比率が多い、もしくはどれかへの偏りないよう調達している。エタン石油採掘する際の副産物であり、中東などでは油田からパイプライン供給することができる。その場合には、ナフサのようにプラントでわざわ作る必要がないので、製品の価格安く抑えることができる。 国外では、超大規模なコンプレックス一つ企業化学メーカーだったり石油メジャーだったりするが)で運営されていることが多い。また、産油国自身油田製油所石化プラント丸ごと敷地内におき、運営している、という例もある。この動き受けて日本では関係企業間の利害調整図り国外石化プラント匹敵するスケールメリット創出するため、石化コンビナート関係する主要な企業協力して2000年5月に「石油コンビナート高度統合運営技術研究組合 (RING)」を設立してコンビナートの高度統合運営技術開発に関する取り組み行っている。日本の石コンビナートは今岐路にあると言える日本における通常のコンビナート基本構成は、原油受け入れ施設原油蒸留する事による沸点の差でナフサガソリンなどを取り出す製油所ナフサをさらに細かく成分分けするエチレンプラント(ここの生産能力そのまま石油コンビナート能力見なされる事が多い)、分けられ成分(誘導品と呼ぶ)を使用してそれぞれにあった製品作る多く各種工場分かれるそれぞれ近距離集中して配置されパイプ結ばれ成分供給している事が多い。最近では化学メーカーだけでなく、石油メーカー自体石油コンビナートを持つ形態もある。逆に製油所がない石油コンビナート合理化などの理由によりエチレンプラントがない石油コンビナートもあり、その形態は非常に多様化している。

※この「日本のコンビナート」の解説は、「石油コンビナート」の解説の一部です。
「日本のコンビナート」を含む「石油コンビナート」の記事については、「石油コンビナート」の概要を参照ください。

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