日本における有名な再審に関する事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 06:57 UTC 版)
「再審」の記事における「日本における有名な再審に関する事件」の解説
全て刑事事件に関するものである。 再審が開始された事件(再審開始決定がされた事件を含む) 1913年 - 吉田岩窟王事件:発生から50年後、再審による無罪判決。 1915年 - 加藤老事件:発生から62年後、再審による無罪判決。 1941年 - 金森事件:発生から29年後、再審による無罪判決。 1942年 - 横浜事件:逮捕から63年後、再審が開始されるも、免訴判決。その後刑事補償金の支払いが認められた。 1946年 - 榎井村事件:発生から47年後、再審による無罪判決。 1948年 - 免田事件:発生から34年後、再審による無罪判決。 1949年 - 弘前大学教授夫人殺人事件:服役終了後に真犯人が自白し、発生から28年後、再審による無罪判決。 1950年 - 財田川事件:発生から34年後、再審による無罪判決。 1950年 - 梅田事件:発生から36年後、再審による無罪判決。 1952年 - 米谷事件:発生から25年後、再審による無罪判決。 1953年 - 徳島ラジオ商殺し事件:発生から32年後、日本初の死後再審無罪判決。 1954年 - 島田事件:発生から35年後、再審による無罪判決。 1955年 - 松山事件:発生から29年後、再審による無罪判決。 1967年 - 布川事件:発生から42年後、再審による無罪判決。 1979年 - 貝塚ビニールハウス殺人事件:事件に関与したとされ服役していた少年1名が、発生から10年後に大阪地方裁判所堺支部にて再審による無罪判決。 1981年 - 暴力団組長覚醒剤密輸偽証冤罪事件:発生から20年後、再審による無罪判決。 1984年 - 日野町事件:発生から34年後に再審を命じる判決。 1990年 - 足利事件:発生から20年後、再審による無罪判決。 1995年 - 東住吉事件:発生から21年後、再審による無罪判決。 1997年 - 東電OL殺人事件:発生から15年後、再審による無罪判決。 2003年 - 湖東記念病院事件:発生から17年後、再審による無罪判決。 2004年 - ハンナン事件証拠隠滅事案:発生から7年後及び8年後に再審を命じる判決。1人に再審による無罪判決、もう1人に再審による減刑判決。 再審開始決定をするも検察の異議申し立てで再審開始が取り消された事件 1948年 - 免田事件:1956年にも再審開始決定がなされたがこの時は検察の抗告で取り消された。 1961年 - 名張毒ぶどう酒事件:発生から44年目の2005年に高裁が再審開始決定するも、2006年12月に高裁の別の部が再審開始を取り消した。申立人が最高裁判所に特別抗告し2010年4月最高裁は高裁に審理を差し戻したが、2012年5月に高裁は再び再審開始を取り消した。最高裁の特別抗告も棄却される。 1967年 - 日産サニー事件:発生から25年目の1992年に地裁が再審開始決定をするも、1995年に高裁が再審開始を取り消し、1999年に最高裁も再審開始取り消しを認めた。 1966年 - 袴田事件:発生から48年目の2014年に再審開始決定をするも、2018年に高裁が再審開始を取り消し。弁護側が最高裁に特別抗告した。 1979年 - 大崎事件:発生から23年目の2002年に地裁で再審開始決定がなされたが、この時は検察の抗告で2004年に高裁が再審開始を取り消し、2006年に最高裁も再審開始取り消しを認めた。発生から38年後に2017年に地裁で再審開始を命じる判決が出て2018年に控訴審でも維持されたが、2019年に最高裁が再審開始を取り消した。。 1986年 - 福井女子中学生殺人事件:発生から25年目の2011年11月30日、名古屋高等裁判所金沢支部にて、本件の再審を開始する決定が行われたが検察は異議申し立てを行い、異議審理の結果、2013年3月6日に名古屋高等裁判所本庁が再審開始取り消しの決定を言い渡し、2014年に最高裁も再審開始取り消しを認めた。 その他 1952年 - 白鳥事件:発生から25年後の1975年に最高裁が主犯格とされた村上国治の再審請求が棄却されたものの、判決の傍論で『疑わしきは被告人の利益に』という刑事裁判の鉄則が再審制度においても適用されるとする白鳥決定を最高裁が判示した。
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