新 闇狩人 / 闇狩人⊿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 23:04 UTC 版)
『Dの軌跡』終了後、20年近くの空白期間を置いて発表されたシリーズ。現実世界と同様、初作のシリーズとなる『闇狩人』から20年以上の時が過ぎた、混迷する現代(2010年代)を舞台に、女子高生の闇狩人である士堂瑠璃の活躍と、その周囲の人々を描いた一連のシリーズ。『Dの軌跡』と同様に前シリーズ作から主人公交代が行われているものの、第1シリーズ主人公である間武士などに代表される『闇狩人』の登場人物や縁者が引き続き主要登場人物としてスピンインしており、初作シリーズからの実質上の続編となっている。 まず『新 闇狩人』として『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス)において、2016年4月号から2017年7月号まで連載された。単行本は雑誌刊行元から出されたビッグガンガンコミックスより全3巻。「The lazuline rope 」(訳意:瑠璃色のロープ、訳意がACT 6のサブタイトルとしても使われた)の副題がついている。この作品においては坂口は漫画原作者として関わっているため、前作より継承されるコンセプトの監修、新規のストーリープロットおよび絵コンテまでを受け持ち、それを元に細川真義が作画を担当する作品となっている。本作が細川の初連載作品(短期集中作を除く)となる。 単行本2巻での坂口描き下ろしのページによると、復刻版作業中の1998年に基本構想が浮かび、復刻版第1巻のカバー折り返しに士堂瑠璃に似たカラス口を加えた女性のカットが描かれているなど人物の構想もできており、旧作(最終回)から20年後の2010年頃までに発表出来ればと考えていたが、坂口自ら流浪の漫画家と言うほど複数の出版社に断られた結果当初の予定から大幅にずれ込むこととなり、紆余曲折を経ての復活となった。 単行本においては初版発行の書籍帯において、第1巻では浅田弘幸から、第2巻ではタカヒロから、それぞれ激励・推薦の言葉を貰っている。 前述の通り『新 闇狩人』としては2017年7月号で連載を終了したが、その直後にスクウェア・エニックス社から出された最終単行本となる3巻の初版書籍帯において、ホーム社のウェブコミックサイトである『Z』にて新規シリーズ作の連載が行われることが告知された。 その上で告知通りウェブコミックサイト『Z』において、2017年の9月8日更新分より新シリーズ作である『闇狩人⊿』(やみかりうど デルタ)が開始され2021年3月12日更新分まで配信された。なお、主人公は前シリーズから引き続き士堂瑠璃が務めており、作画も同様に細川が継続して手掛けている。そのため『闇狩人⊿』は実質上『新 闇狩人』から地続きとなる続編となっている。本シリーズでは新たに通常話よりページ数の少ない「ACT 〇.5」とナンバリングされるストーリーが追加されている(ACT 9~23までの末尾が3と9の話の次話に設定されている)。この話は新たなストーリーのプロローグやエピローグなどに充てられている。 『闇狩人⊿』の単行本は2018年2月よりサイト運営元であるホーム社を発刊担当社として「集英社ホームコミックス」レーベルから発刊されるが、電子書籍版に関してはホーム社の親会社である集英社から「ジャンプ・コミックス デジタル」レーベルで発刊されており、発売担当元はどちらも集英社ではあるものの書籍版と電子書籍版が異なるレーベルで発刊されている。なお、ジャンプ・コミックスとしてはデジタル(電子書籍)版限定ではあるが『闇狩人異伝 Dの軌跡』より23年ぶりに『闇狩人』シリーズ作品がラインナップに復活することとなった。 2018年および2019年にはライブリーディングイベント『ことだま屋本舗EXステージ「ことだま屋×Z」』で『闇狩人⊿』が上演された。概要については後節にて述べる。 2020年2月14日更新分より『週刊ヤングジャンプ』のスマホ向け漫画アプリ『ヤンジャン!』にて『闇狩人⊿』の配信がスタートする。『Z』と同じく毎月第2期金曜日の配信となるが、最新話の配信ではなくACT 1から始まる毎月1話ずつの、電子書籍版の内容での配信となる。
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