新古典派経済学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/11 16:00 UTC 版)
新古典派経済学(しんこてんはけいざいがく、英: Neoclassical economics)とは、経済学における学派の一つ。もともとはイギリスの古典派経済学の伝統を重視したアルフレッド・マーシャルの経済学およびケンブリッジ学派(ピグー、ケインズら[1])を指すとされたが、広義にはオーストリア学派(ウィーン学派)、ローザンヌ学派を含める場合もあり[2]、さらにイギリスのジェボンズ、フランシス・イシドロ・エッジワース、ジョン・ベイツ・クラークによるアメリカで隆盛したアメリカ経済学やクヌート・ヴィクセルのスウェーデン学派[2]、さらにシカゴ学派(マネタリズム)、合理的期待形成学派を含める場合もある[3]。現在では一般に限界革命以降の限界理論と市場均衡分析を取り入れた経済学をさす。数理分析を発展させたのが特徴であり、代表的なものにレオン・ワルラスの一般均衡理論や新古典派成長理論などがある。
注釈
- ^ これは父オーギュスト・ワルラスゆずりの信念であった。佐藤茂行、「オーギュスト・ワルラスの土地国有論」『北海道大學 經濟學研究』 1981年 31巻 4号 p.129-147, 北海道大学經濟學部
出典
- ^ 『ケンブリッジ学派』 - コトバンク
- ^ a b 新古典派経済学の諸潮流 pp.162
- ^ a b 柳沢哲哉「経済学史への招待」社会評論社,2017.p.143.
- ^ 弘兼憲史・高木勝 『知識ゼロからの経済学入門』 幻冬舎、2008年、48頁。
- ^ 田中秀臣 『日本型サラリーマンは復活する』 日本放送出版協会〈NHKブックス〉、2002年、80頁。
- ^ 酒井泰弘、「厚生経済学から生活経済学へ」『国民経済雑誌』 1995年09月 172巻 3号 p.29-72, 神戸大学経済経営学会
- ^ 「厚生経済学から生活経済学へ」酒井泰弘PDF-P.14以降
- ^ 美濃口武雄、「ケインズ「有効需要の原理」再考」『一橋論叢』 1999年 121巻 6号 p.747-762, doi:10.15057/10644, 日本評論社
- ^ 田中秀臣 『経済論戦の読み方』 講談社〈講談社新書〉、2004年、24頁。
- ^ a b 日本経済新聞社編 『世界を変えた経済学の名著』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2013年、216頁。
- ^ a b c d 田中秀臣 『経済論戦の読み方』 講談社〈講談社新書〉、2004年、25頁。
- ^ 田中秀臣 『ベン・バーナンキ 世界経済の新皇帝』 講談社〈講談社BIZ〉、2006年、31頁。
- ^ 日本経済新聞社編 『世界を変えた経済学の名著』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2013年、66-67頁。
- ^ 池田信夫 『希望を捨てる勇気-停滞と成長の経済学』 ダイヤモンド社、2009年、131頁。
- ^ 進化経済学会編『進化経済学ハンドブック』概説§7.
- ^ ケインズ『雇用・利子および貨幣の一般理論』第3章。
- ^ 『虚構の終焉』 = Towards a new macroeconomic paradigm. Tokyo: PHP. (2003) P75
- ^ 田中秀臣・野口旭・若田部昌澄編 『エコノミスト・ミシュラン』 太田出版、2003年、216頁。
- ^ ダイヤモンド社編 『日本経済の論点いま何が問題なのか』 ダイヤモンド社、2004年、52頁。
- ^ 日本経済新聞社編 『世界を変えた経済学の名著』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2013年、228頁。
- ^ 中野剛志『富国と強兵』東洋経済新報社、pp.73-79
- ^ 中野剛志『富国と強兵』東洋経済新報社、pp.47-48
- ^ 中野剛志『富国と強兵』東洋経済新報社、p.48
- ^ 中野剛志『富国と強兵』東洋経済新報社、p.47
- ^ ティモシーテイラー『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編』かんき出版、p.84
- ^ 白石四郎、「ケインズ生誕百年論」『政經論叢』 1983年 52巻 1-2号 p.1-29, hdl:10291/8345, 明治大学政治経済研究所
- 1 新古典派経済学とは
- 2 新古典派経済学の概要
- 3 新古典派経済学の特徴
- 4 新古典派と新しい古典派
- 5 備考
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固有名詞の分類
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