改作版
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『妖虫』は、戦後、小林少年や明智小五郎探偵の活躍する少年向けの『少年探偵シリーズ』の一篇として改作され、さらに転じて映画化もされている。 『鉄塔の怪人』 1954年(昭和29年)、雑誌『少年』(光文社)1月号から12月号まで連載された。犯人は怪人二十面相に置き換えられていて、「妖虫」の正体は、サソリではなく少年読者に馴染み深いカブトムシに変更され、猟奇的・残酷な描写も削除されている。誘拐されるのも美少女ではなく富豪の息子の男児で、二十面相が要求する鉄塔王国建設ための献金を拒否した事への報復と、少年たちをカブトムシ軍団の兵士にするのが目的であった。小林少年の大活躍で二十面相の野望は砕かれ、結末でその最期(?)が描かれている。ポプラ社から刊行された『少年探偵シリーズ』では『鉄塔王国の恐怖』と改題。 『赤い妖虫』 1956年(昭和31年)2月、ポプラ社から単行本化され、『少年探偵シリーズ』にも収録されて1970年(昭和45年)に刊行。武田武彦 が代作者として『妖虫』を子供向けに書いたものであるが、原作をほぼそのまま踏襲したため、美少女が殺されるなどの残酷場面も、幾分残虐性を弱めつつ用いられている。 ストーリー上の大きな違いは相川守が青年から中学生になっており小林少年の友人であること、珠子が妹から姉に変更されていること、三笠探偵を明智小五郎に置き換えられていること などである。 『少年探偵団 かぶと虫の妖奇』・『少年探偵団 鉄塔の怪人』 『妖虫』そのものの映画化ではないが、1957年(昭和32年)に、『鉄塔の怪人』版を元に東映が映画化し公開した。関川秀雄監督。明智小五郎役は岡田英次、怪人二十面相役は加藤嘉。
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改作版
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『黒い魔女』(名探偵明智小五郎文庫2、1957年(昭和32年)12月、ポプラ社刊)少年少女向けにリライトされた作品で、氷川瓏による代作である。「少年探偵シリーズ」(ポプラ社刊)にも収録され、ロングセラーとなった。
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改作版
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『二銭銅貨』 ポプラ社が発行した少年向けシリーズの『少年探偵・江戸川乱歩シリーズ37 暗黒星』に収録。子供向けに翻案され、原作中の一人物がここでは「無名時代の明智小五郎」になっている。氷川瓏が乱歩の原典を代作したもの。
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