改修と復元
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/04 06:23 UTC 版)
「ユニオン駅 (エリー)」の記事における「改修と復元」の解説
ユニオン駅は2003年10月30日、1996年に創設されたエリー市最大の雇用先でもある物流及び運輸会社ロジスティックス・プラスによって、150万ドルで買収された。ロジスティックス・プラスは、ユニオン駅を本社として使用するために本館の3階と2階の一部を改装して、駅をエリー市のランドマークとして回復させ、周辺地域の活性化を目指した。ロジスティックス・プラスの最高経営責任者だったジム・ベルリンは、ユニオン駅が輸送機関としては理想的な建物になっていることに気付いた。ベルリンは、「ユニオン駅が再び輸送の中心地になることは決してないだろうが、それでも世界的な物流を管理できる場所になることはできる」と語った。当初の都市計画案は、ユニオン駅の改装を始め、小売店や歩行者モール、ピッツバーグ駅前(英語版)に似た博物館の改の設置などの複合用途開発(英語版)などが含まれていた 。2007年5月からユニオン駅の欄干には、ロジスティックス・プラスが事業を展開している国や、従業員の出身国などの約50本の国旗が並べられている。 1990年代からは、ユニオン駅はブルーパブの「ホッパーズ」としても営業を開始し、1994年から1999年までは駅の内部で運営されていた。その後、ホッパーズが名称を「エリー・ブルーイング・カンパニー(英語版)」と変更し、店舗を駅の外部に移転した際には、そのスペースには高級ダイニングレストランおよびビールバー「ポーターズ」が開業した。その後ポーターズは閉鎖されたが、2006年10月にはさらにそのスペースを引き継いでユニオン駅醸造所が開業した。2008年のアメリカ合衆国大統領選挙の準備期間中には、ユニオン駅ではアメリカン・ブロードキャスティング・カンパニーの報道番組グッド・モーニング・アメリカのニュースチームがアムトラックの車両上で「ホイッスル・ストップ」と呼ばれるインタビューを行った。サム・チャンピオン(英語版)、クリス・クオモ、ロビン・ロバーツ(英語版)、ダイアン・ソイヤーらが司会を務め、ユニオン駅醸造所にて地域の有権者に選挙の争点についてのインタビューを行った。ユニオン駅でのインタビューは約30分の間続けられ、その結果は2008年9月18日にテレビ上で報道された。 2009年にはアメリカ復興・再投資法施行の一環として、連邦鉄道局は10の行政区を高速鉄道建設のための開発予定地として認定したが、その際にエリー市にはシカゴ・ハブ・ネットワーク(英語版)、エンパイア・コリダー(英語版)、キーストーン・コリダー(英語版)と3つの路線がそれぞれユニオン駅周辺の線路に接続した場所に配置されることとなった。これに対し地元の旅客鉄道愛好団体「All Aboard Erie」は、これらの高速鉄道建設の実現可能性についての調査を提案した。また同時に、高速鉄道建設の際に既存の線路を使用することは可能かどうか、ヤングスタウンとピッツバーグ間での優先通行権が与えられるかどうかなどについてを決定することも要求した。
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