抗マラリア薬とは? わかりやすく解説

抗マラリア剤

(抗マラリア薬 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/30 08:26 UTC 版)

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抗マラリア剤(こうマラリアざい)は、マラリアの予防もしくは治療用として用いられる薬剤のこと。現在いくつかの種類が市販されている。以下にその一部を示す(日本未承認薬剤を含む)。

マラリアの治療に用いられる薬剤

マラリアの予防に用いられる薬剤

三日熱マラリアの根治に用いられる薬剤


抗マラリア薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/01 19:29 UTC 版)

キニーネ」の記事における「抗マラリア薬」の解説

キニーネ自身水溶性は低いため、塩酸キニーネ硫酸キニーネといった塩の形で投与されるキニーネマラリア原虫特異的に毒性を示す。マラリア原虫赤血球中でヘモグロビン取り込み栄養源として利用している。しかしヘモグロビン代謝の際に原虫にとって有毒なヘム生成する原虫はこのヘムをヘムポリメラーゼによって重合させて無毒化している。キニーネはこのヘムポリメラーゼを阻害することによって原虫に対して毒性発揮するという説が有力である。 キニーネはほぼ唯一のマラリア特効薬として第二次世界大戦頃までは極めて重要な位置づけにあったヨーロッパ各国熱帯地方植民地経営する上でキニーネを必要とした。イギリスインドスリランカに、オランダインドネシアキナプランテーション作ることに成功し、これらがキニーネ重要な供給源となった日本台湾などを含む)の場合キニーネ製造量が国内需要満たしたのは大正時代入ってからのことである。大正末期には外国輸出するようになり、日本キニーネ生産高世界第2位となった米国ではキニーネ値段1880年には1オンス4.5ドルであったのが、1913年には25セント安くなった。そしてキニーネ一般庶民急速に普及し米国におけるマラリア減少一因となった。もっとも、1912年1915年時点では南部諸州平均マラリア罹患率はおよそ4%で、ミシシッピ・デルタには40.9%の原虫保有率を示す地域さえあった。 第二次世界大戦前後に、キニーネ構造元にクロロキンやメフロキンなどのキノリン環を持つ抗マラリア薬が合成された。キニーネ胃腸障害視神経障害血液障害腎障害心毒性といった副作用存在するため代替され、あまり用いられなくなった。しかし、熱帯熱マラリアにクロロキンやメフロキンに対して耐性を持つものが多くみられるようになったことから、ドキシサイクリンクリンダマイシンとの併用利用される場合がある。また、熱帯熱マラリア重症に対して経口投与ではなく静脈注射利用される

※この「抗マラリア薬」の解説は、「キニーネ」の解説の一部です。
「抗マラリア薬」を含む「キニーネ」の記事については、「キニーネ」の概要を参照ください。

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