戦国大名の出現と戦国期守護とは? わかりやすく解説

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戦国大名の出現と戦国期守護

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 05:03 UTC 版)

守護」の記事における「戦国大名の出現と戦国期守護」の解説

応仁・文明の乱前後から、各地の守護同士国人などの地域勢力との抗争守護家における内訌発生し、それに歩調合わせるように、在地領主である国人国衆)の独立志向国人一揆など)が見られ自立的な国人守護同様に独自の領域支配行ったこうした動向守護権威の低下招いたが、一方で守護家による国人への支配強化へとつながっていった。そして、1493年明応2年)の明応の政変前後契機として、低下した権威復活失敗した守護は、守護代国人などにその地位奪われることになり、逆に国人支配強化成功した守護は、領国支配を一層強めていった。 こうして、鎌倉・室町以来守護のうち領国統一支配強化成功した守護家や、守護家に代わって台頭し守護家と同様に領域支配行った守護代国人戦国大名へ変質成長し戦国大名出現消滅をもって戦国時代」の時代区分用いられる戦国大名の定義には諸説あるが、おおむね規模から一国上の領域支配し朝廷室町将軍鎌倉公方などの伝統的権力以外と主従関係もたないが必ずしも中央政権によって保証され権力ではなく独自に外交・軍事行っているなどの要素指摘される戦国大名のうち畿内西国室町幕府御分国であり守護家に出自をもつ戦国大名家が多く一方で東国では駿河今川氏甲斐武田氏など守護家出自の戦国大名のみならず、非守護家でありつつも拡大領国達成した相模後北条氏や、関東東北地方では郡規模支配を行う地域勢力分立するなど、地域的特徴をもつ。 「戦国大名に関する研究戦後実証主義史学において深化するが、それに伴い戦国期における守護位置づけについても再検討が行われ、戦国大名権力背景には戦国大名による戦国法の制定とともに守護公権存在指摘され勝俣鎮夫らによって戦国大名領国支配をひとつの「地域国家」としてみな試み行われた一方で戦国大名研究対し矢田俊文今岡典和、川岡勉らは戦国大名領国の「地域国家」説を否定し戦国期においても室町将軍体制守護権威存在し、「戦国期」の概念15世紀半ばから開始され室町幕府解体過程として位置づけ16世紀初頭には守護権力変質により「戦国大名」が出現するあくまでも戦国大名室町将軍体制枠内留まる評価し戦国期守護を「戦国期守護」として位置づけている。 戦国大名研究は主に東国を、戦国期守護論は畿内西国中心とした研究展開されているため、現在に到るまで戦国大名戦国期守護認識には隔たり存在し戦国期における守護位置づけにも議論があるが、おおむね戦国期には室町将軍体制一定の影響及ぼしつつも、戦国大名守護公権を必ずしも必要としない独自の大名権力有していた点が指摘される。 なお、出羽国戦国大名である安東氏では当初蝦夷管領として蝦夷地北州)にも勢力持ち奥州十三湊日之本将軍、または東海将軍称して北海道南部渡島)に土着した安東氏庶家蠣崎氏(後の松前氏)を上国守護職下国守護職松前守護職などに封じているなど、幕府以外にも守護職独自に設置任免された事例例外的に確認される

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