蝦夷管領とは? わかりやすく解説

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えぞ‐かんれい〔‐クワンレイ〕【蝦夷管領】

読み方:えぞかんれい

鎌倉幕府職名奥羽北海道蝦夷鎮め辺境防備するために津軽置かれた。蝦夷代官


蝦夷管領

読み方:エゾカンレイ(ezokanrei)

鎌倉幕府蝦夷管轄上の職名


蝦夷管領

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/14 15:17 UTC 版)

蝦夷管領(えぞかんれい)は、鎌倉時代蝦夷関連の諸職を統括したと推定されている役職である。なお蝦夷管領の語は南北朝時代以降に見える名称であり、鎌倉時代には蝦夷沙汰職(えぞさたしき)、蝦夷代官(えぞだいかん)と呼ばれた[1]

鎌倉幕府草創期より蝦夷地は重犯罪人の流刑地になっており、蝦夷管領は流人達の送致、監視が主な役目といわれている。また、蝦夷との交易にも関与していたと推定されている。

建保5年(1217年)、時の執権北条義時陸奥守となったころ、安藤堯秀を蝦夷管領に任命したのがはじまりといわれているが、安藤氏の系図には異伝が多く詳しいことは分かっていない。

この職は安藤氏の世職で、政務を行う役所・営所は津軽十三湊にあったという。しかし、諸史料によると安藤氏は北条得宗家の代官として配置されたとなっているため、実際には得宗家のための役職であって、北条家の委託を受けた安藤氏が交易船からの収益を徴税し、それを北条得宗家に上納していたと推定されている。

鎌倉幕府滅亡後、安藤氏は安東氏と姓の表記を変え、「東海将軍」「日の本将軍」を名乗り蝦夷管領家の権威権限を実際に行使するかたちで蝦夷地を統治していたことが分かっているが[2]、この安東氏とはまた別に安藤氏の子孫を名乗る家系もあり、その詳細は今後の研究に委ねられている。

出典

  1. ^ 塙保己一武家名目抄
  2. ^ 海保嶺夫『エゾの歴史』講談社、1996年、ISBN 4062580691

関連項目

先代
-----
行政区の変遷
鎌倉時代 - 室町時代 (蝦夷沙汰職・蝦夷代官→蝦夷管領)
次代
松前藩

蝦夷管領

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 04:48 UTC 版)

安東氏」の記事における「蝦夷管領」の解説

「蝦夷管領」も参照 『保暦間記』によると北条義時の頃、安藤五郎東夷地の支配として置かれたとされ、『諏方大明神画詞』では安倍氏後胤である安藤太が蝦夷管領となったとされている。これらの史料から安東氏は、鎌倉中期頃から陸奥広範囲所領有した北条氏惣領家得宗)の被官御内人)として蝦夷統括者蝦夷沙汰代官職)に任ぜられ、北条氏通じて鎌倉幕府支配下組み込まれていったものと考えられている。なお、得宗被官としての階層」は得宗家より送り込まれ津軽曾我氏らより下位であるとする見解 がある。 また、日蓮聖人遺文』の「種種振舞御書」には建治元年1275年)のこととして「安藤五郎因果道理弁へ堂塔多く造り善人也。いかにとして頸をばゑぞにとられぬるぞ。」との記載がある。これを、真言宗改宗したためアイヌ殺害されたとする意見 もあるが、この頃元が樺太アイヌ攻撃したことが元史記録されていることから、ここでいう「ゑぞ」をアイヌではなく広く北方異民族解し永仁5年1297年5月には安藤氏アイヌ率いて黒龍江流域侵攻しキジ湖付近交戦となり元に討たれたのではないか推察する説 もある。しかし、安藤氏アイヌ対す支配関係には疑問出されている。 安藤五郎安藤太の史料から、元来惣領家であった五郎家と太郎家が並立していたと想定する見解がある。また、西浜安藤氏外の浜安藤氏並立前提に、安藤氏の乱前に「蝦夷管領」の座が外の浜安藤氏から西浜安藤氏一時移ってたとする説もある。

※この「蝦夷管領」の解説は、「安東氏」の解説の一部です。
「蝦夷管領」を含む「安東氏」の記事については、「安東氏」の概要を参照ください。

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