成果と課題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 22:55 UTC 版)
本来、バス転換される場合は従来の鉄道運賃より割高になる傾向があるが、鉄道路線維持のために赤字補填していた年間2億円といわれた額に対し、バスの運行維持費が数分の1だったために利便性を優先して運賃を低く抑えた。それでも利用者数は鉄道当時の2割弱に落ち込んでおり、2010年(平成22年)の報告では年間およそ24万人の利用があったが、同年実績で運行協議会が4418万円、国と県が1206万円の補助金を拠出している。運行頻度は平日の朝夕は毎時2 - 3本、それ以外は毎時1本で、始発が5時台から最終が22時台と鉄道当時のダイヤに近い形で設定されていて、碧南と吉良吉田で鉄道路線に連絡している。 碧南駅・吉良吉田駅での鉄道路線への連絡以外に、沿線の高校への通学手段を確保する意味もあり、路線開設に当たって鉄道の西一色駅の代わりに一色高校西停留所を設置、さらに吉良吉田駅 - 吉良高校を延長し、運賃も高校生を含む18歳未満までを小人料金としている。 開業当初に比べ停留所数も増加した。当初は旧三河楠駅に該当するバス停として、平坂港前バス停を設置したが、住民の要望もあり、2005年(平成17年)4月1日に楠村バス停が新設された(その他の詳細は同項沿革を参照)。また停留所の利便性を高めるため、西尾市内では複数の停留場に近接する形で無料の駐輪スペース整備(パークアンドライド)が進められている。 ふれんどバス運行協議会の2市による運行費用負担の割合は、各自治体の均等割と市域内の運行距離割、停留所数割を按分して算出することとしている。そのため自治体が希望して自らの市域内にバス停留所を増設した場合は、その自治体が運行費用増を自己負担することになるが、希望した路線延長や停留所増設が他市域に及ぶ場合は、延長や増設をされた市の負担になってしまう。 また、2006年(平成18年)dに廃止になった名鉄西尾線 三河荻原駅に対して、ふれんどバスのルートに比較的近接しているため、バスルート変更や延長による補完という要望や、地域活性化の経済効果を考えて吉良温泉までの路線延長の要望も挙がっていたが、これらは運行費用負担の問題以前に、バス事業の三河線廃止区間の代替という主旨から逸脱することもあり、協議会事務局では実現は困難としている。 吉良高校バス停 碧南高校バス停
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