慈円自筆四天王寺聖霊院願文案とは? わかりやすく解説

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慈円自筆四天王寺聖霊院願文案〈貞応三年/〉

主名称: 慈円自筆四天王寺聖霊院願文案〈貞応三年/〉
指定番号 123
枝番 00
指定年月日 1989.06.12(平成1.06.12)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 古文書
ト書
員数 1巻
時代区分 鎌倉
年代 1224
検索年代
解説文:  本文書は慈円がその崇敬厚かった四天王寺聖霊院の聖徳太子像奉った自筆願文案である。体裁巻子装。天地に押界を施した楮紙打紙一一紙を継いで一紙一六行、一行一四前後に峻秀な筆致書写される。本文真字で、片仮名の送仮名施し文中には朱句切点付している。
 本文は、巻頭建保四年(一二一六正月聖徳太子の霊告を回顧しその後起った九条良経関東下向などの事実一々それに叶っていたとし、この霊告の全部実現しなかったことの因果由来記して冥鋻に備えんとして、保元の乱以後世上推移詳述している。承久の乱後の現実は、慈円理想とは程遠いものであったこうした中で慈円仲恭天皇重祚後鳥羽院帰洛道家摂政還補将軍頼経成人といった霊告をしばしばうけるに至り、その現実化期待寄せながら、臨終正念往生極楽願って太子冥応仰いだのが、この願文である。
 願文執筆の経過については慈円自筆後序に明らかで、これによると、この願文貞応三年正月四天王寺参籠した慈円太子像の霊前奉読した後、更に推敲加え三月東坂本戻り日吉社において四天王寺読んだ願文一部訂正加えて奉読したもの記している。
 この願文は、建保四年の霊告の内容、および承久の乱挾んだ慈円心境の変化具体的に伝えたもので、慈円『愚管抄』執筆の動機およびその完成時期考える上にも重要なのである
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古文書:  愚昧記  愚昧記  愛染不動感見記  慈円自筆四天王寺聖霊院願文案  慈恵大師廿六箇条起請  慈聖院并寿寧院遺誡  摂関家旧記目録



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