惑星マークスにて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/03 13:56 UTC 版)
「ラグナロック・ガイ」の記事における「惑星マークスにて」の解説
メルダー部隊7(チェイサーズセブン)の隊長ハニデュー・ハニーに、特殊機動部隊「30(サーティ)・サタン」のただ1人の生き残り、ガイ・グレイバードの抹殺指令が下る。彼は「ラグナロック(神々を滅ぼす男)・ガイ」の異名を持っていた。ハニーらは宇宙船で惑星マークスに到着し、ガイが部隊7の隊員を射殺したことでハニーは彼の居場所を突き止めたが、逆にガイはハニーを襲い、彼女を連れて森林地帯へ逃げ込み、そこで自分がメルダー連邦軍に追われる身となった経緯を語る。ガイを含む10人の精鋭で構成された30・サタンは敵との交戦で全滅したとされているが実は彼が他の隊員を倒していた。 ハニーを射殺したガイに対し、軍は30・サタンの隊長、ガイに殺されたのを全身を強化バイオニックに換えて復活させたクロード・ローリングスを差し向けた。ガイへの復讐心に燃えるクロードの攻撃によって負傷したガイは、通りがかった移動医療車を止め、乗っていた看護婦のミユティカ・ダールに助けを求めた。ラグナロックだと名乗った彼を恐れつつも体を気遣って治療を続けるミユティカ。途中で科学者ドゥエルガルに捕まるが、ドゥエルガルは自分が作った優れた武器を使いこなせると見込んだガイを軍から守る。ガイを追跡するクロードだったが、上司で恋人のレイニーダがクロードを気遣って差し向けた部隊がガイの捕獲に失敗したことで、彼を逃がしてしまい、レイニーダを責める。再びガイを襲い、返り討ちにあったクロードは「なぜ、俺たちを裏切った?」との問いに対し、ガイは「俺はあんた達を裏切っちゃいない!30・サタンが俺に襲い掛かってきたから(やむなく)殺したのだ」と訴える。その日、30・サタンの隊員は、メルダー連邦を統治する巨大コンピュータ"LEAF"(リーフ)による洗脳を受けた。隊員の意識と"LEAF"をシンクロさせる作業により、隊員たちは個人の意識を奪われて操り人形と化していったが、ガイだけが急激に洗脳から回復して脱出したことで、"LEAF"の傀儡となった戦友たちの追撃を受けることになり、やむなく彼らを殺したのだった。クロードもガイによって急所を撃たれた直後に自我を取り戻したものの、事情がわからぬまま復讐鬼と化してガイを討とうとしていたのだった。そして、その全てを死の間際にクロードは思い出し、ガイと和解して息絶えた。 軍の上層部、4人のクワシールと呼ばれる者達は、新たな特殊部隊S・A(スペシャル・エリーター)の5人を惑星マークスへ向かわせた。彼らを率いるのは2人のハニデュー・ハニーであった。フレイマン市に到着したガイとドゥエルガルはミユティカを彼女の勤める病院に送った。ミユティカはガイとの別れを拒むが、ガイは自分が彼女を愛してしまえば彼女も追われる身にしてしまうからと、彼女を置いていくことを告げる。ガイがフレイマン市に立ち寄ったのは自分が来て去った痕跡を残すことでミユティカらが軍に取り調べられないようにと考えたためだったが、彼が市を出る前にS・Aが到着し、日没後に戦闘をすることに。ドゥエルガルから新しい戦闘服と武器を受領したガイと5人との戦いが森の中で始まって間もなく、ベガルダー軍の重機動部隊がフレイマン市に侵攻してきたため、ハニーはS・Aを撤退させた。炎上するフレイマン市にいるミユティカとドゥエルガルを気遣い、ガイは1人で部隊に挑んで壊滅に追い込むものの、メルダー側の敵味方の区別のない反撃の中に姿を消す。地下シェルターで戦火を逃れていたミユティカとドゥエルガルは、3ヶ月の間ガイを探し続けるが、偶然会った屑鉄屋の1人で顔にひどい負傷をした民間人の男性をガイではないかと疑う。事実彼がガイで、負傷した顔のマスクで顔を隠しつつ、第3勢力のクエスチョナーズのメンバーと共に行動していたのだった。
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