復元後の当機の装備と容姿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 09:16 UTC 版)
「国鉄C58形蒸気機関車」の記事における「復元後の当機の装備と容姿」の解説
除煙板を門鉄デフ (CH-1) 仕様に変更したC58 363(2010年) 除煙板を後藤デフ (G-2) 仕様に変更したC58 363(2013年) 「SLパレオエクスプレス」として運転を開始した当初は、当機の車体には装飾が施されており、車体前面(当初は「給水暖め器囲い」、その後「ボイラー扉」)に「PALEO EXPRESS」の文字が描かれ、炭水車側面部にも「PALEO EXPRESS」の文字とロゴマークが描かれていた。ただし、これは秩父鉄道で運転する時のみの装飾で、秩父鉄道以外の運転では装飾のない姿で登場している。 2009年(平成21年)11月21日から29日には、除煙板を「門鉄デフ」仕様に変更された。なお、現役時代に東北地方で活躍していた同機に門鉄デフを装備したことはない。また、同機に取り付けられた門鉄デフそのものも現役蒸機時代には存在しなかった"K-7型"門鉄デフをベースとした秩父鉄道オリジナルタイプであり、これを「"CH-1型"門鉄デフ」と命名した。2010年(平成22年)3月にも3日間限定でこの門鉄デフが取り付けられた。同年10月から11月にかけても門鉄デフが取り付けられたが、この時はかつてC58 112が装備していた「"K-9型"門鉄デフ」を装備した。2013年5月には、かつてC58 33が装備していた、中央にJNRのロゴが入った「"G-2型"後藤デフ」仕様に変更して、6月30日までこの仕様で運転された。 通常のナンバープレートは黒地に形式名入りのものが使用されているが、イベントによって様々な色のプレートに交換することがある。2004年の秋には同機の製造60周年(還暦)を記念して赤地のものに変更され、その後も何度か赤地のものが使用されている。また、2008年の3月には「SLパレオエクスプレス」のファーストランを記念して、緑地のものに変更され、2009年の10、11月にも緑地のものが使用されている。2010年7月31日から8月31日の間は、形式名が入っていない戦後型ナンバープレートが使用された。同年秋の運転でも戦後型ナンバープレートが使用されたが、このときは前述のとおり除煙板を"変形"門鉄デフに変更していたため、非常に珍しいスタイルでの運転となった。2011年の春にも戦後型ナンバープレートが使用されている。なお、同機が戦後型ナンバープレートを装着したのは過去にも存在しており、2003年11月21日から同23日の3日間にかけて戦後型ナンバープレートが装着されている。運行開始30年目となる2017年に、その記念事業の一環として5月から6月にかけて、除煙板に鳳凰の装飾を飾り、連結器とその解放テコ及び煙室手すりを銀色に塗ったお召し仕様をイメージした特別仕様も登場した。2019年(令和元年)5月1日に、新天皇即位を記念して初めて青地のナンバープレートが使用された。その後もイベントに合わせ、その都度青地ナンバープレートを掲出し運転された。ただし、それまで使用されてきた赤地ナンバープレートは、同5月18日のわくわく鉄道フェスタで4枚全てが競売で販売されたため、赤地ナンバープレートを装着した当機は4月30日の「ありがとう平成号」を以って見納めとなった。2021年12月5日から2022年1月10日の運行までは、同機の製造から77年が経ち車両が「喜寿」を迎えた事を記念し、特注された紫地のナンバープレートが使用されている。緑地を除き、いずれのカラーリングも形式表示無しの戦後型ナンバープレートが用いられており、取付ボルトの位置が形式入りナンバープレートのものと合わないため、ナンバープレートの角縁に取付孔を増設して対応している。 同機の区名札はJR東日本高崎車両センター高崎支所を示す「高」の区名札が使用されていたが、2022年3月12日に同所がぐんま車両センター(区名札「群」)として独立・改称されたのに伴い、同年より「秩」の区名札の使用が開始された。
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