御注孝経
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 07:37 UTC 版)
『御注孝経』(ぎょちゅうこうきょう)は、唐の玄宗によって撰述された『孝経』の注釈書。全1巻。
- ^ 『隋書』経籍志「遭秦焚書,為河間人顔芝所藏。漢初,芝子貞出之,凡十八章,而長孫氏、博士江翁、少府后蒼、諫議大夫翼奉、安昌侯張禹,皆名其學。又有古文孝經,與古文尚書同出,…併前合為二十二章,孔安國為之傳。…又有鄭氏注,相傳或云鄭玄,其立義與玄所注餘書不同,故疑之。梁代,安國及鄭氏二家,並立國學,而安國之本,亡於梁亂。陳及周、齊,唯傳鄭氏。」
- ^ 古勝 2006, p. 348-358.
- ^ 吉川 1988, p. 430-433.
- ^ 佐野大介 (2000). “『古文孝経孔氏伝』偽作説について”. 待兼山論叢. 哲学篇 34 .
- ^ 間嶋潤一 (1988). “『孝経鄭氏注』の真偽に就いて”. 香川大学教育学部研究報告 73.
- ^ 古勝 2006, p. 362.
- ^ 吉川 1988, p. 433.
- ^ 開元始注本が用いられた理由として、天宝重訂本が唐側の政治的理由などによって国外への持ち出しが制限もしくは禁止されていた可能性がある。複数の版本が存在する場合にはその旨が記されている寛平年間(890年代、中国の唐末に相当)編纂の『日本国見在書目録』には『御注孝経』は1種類(開元始注本)しか記載されておらず、重訂から150年近くたっても日本には天宝重訂本が伝わっていなかった可能性を示している(榎本淳一「遣唐使による漢籍将来」(『唐王朝と古代日本』、吉川弘文館、2008年 ISBN 978-4-642-02469-3)。
[続きの解説]
- 御注孝経のページへのリンク