御岳山とは? わかりやすく解説

御嶽山(岐阜県・長野県)

3067m 北緯355334秒 東経1372849秒 (剣ヶ峰) (世界測地系

御嶽山地図

概 要

 御嶽火山は、乗鞍火山列南端位置する成層火山で、古期新期火山体が侵食期をはさんで重なり新期御嶽初期にはカルデラ生じたが、引き続く活動によってカルデラ放射谷が埋積されて、ほぼ円錐状の現在の地形つくられた。最新期の活動では、山頂部南北方向に並ぶ数個安山岩小成火山生じた火口いくつかは現在火口湖となっている。岩石玄武岩安山岩デイサイト(SiO2 5169%)。1979年噴火以降蒸気噴煙続いている。また王滝山頂西側及び地獄谷内に硫気地域がある。別名、木曽御嶽山以前は「御岳山」とも書かれた。
 新期御嶽火山継母岳(ままははだけ)火山群摩利支天(まりしてん)火山群からなる。約9~11万年前、広域テフラとして有効なPm-I降下軽石層で始まった大量流紋岩質の軽石噴火とそれに伴うカルデラ形成によって活動開始した。約8~9万年前に流紋岩デイサイト質の継母火山群活動があり、カルデラ埋めて溶岩ドーム火砕流山体構成した
 引き続いて約8万年前からは安山岩質の摩利支天火山群活動した8つ火山からなりカルデラ内で火口移動しながら活動しカルデラはほぼ埋め立てられ現在の御嶽火山南北に並ぶ山頂群が形成された。この火山群活動はほぼ2万年前に終了した木曽川泥流堆積物はこの火山群活動中の約5万年前発生した大規模な岩屑なだれ土石流堆積物であり、その流下距離は木曽川沿いに約150kmに達している。最近2万年間は、水蒸気爆発中心にした活動期である(首都機能移転火山災害係る検討HP)。
 南東山麓では1978年からしばしば地震多発がみられ、昭和59年1984年9月14日にはマグニチュード6.8の地震昭和59年(1984年)長野県西部地震)が発生した

噴煙を上げる御嶽山
噴煙上げる御嶽山(1979年11月8日

御嶽山写真
1999年9月9日状況



最近1万年間の火山活動

 最近2万年間には、温泉噴気などの恒常的な放出活動間欠的な水蒸気爆発発生している。約6000年前以降1979年爆発含めて少なくとも5回の水蒸気爆発発生している(小林,1993)。



記録に残る火山活動


平成19年6月7日更新



火山観測

気象庁では,地震計空振計GPS遠望カメラ設置し,御嶽山の火山活動監視観測行ってます。



火山活動解説資料

気象庁実施した火山観測データ解析結果や,火山活動診断結果掲載します毎月1回上旬公表します







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