幽霊はここにいる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/26 05:56 UTC 版)
『幽霊はここにいる』(ゆうれいはここにいる)は、安部公房の戯曲。3幕18場から成る。安部の前期演劇の頂点をなす作品である[1]。戦友の幽霊が見えるという不思議な男と出会った中年男が、「死人の写真 高価買います」というビラを町中に貼って始めた珍商売の喜劇的物語。ユニークな状況設定と通行人をミュージカル風コーラスに使うなど、シュールな手法を駆使した諷刺と幻想のドラマ構成で、幽霊商売が巻き起こす町の混乱がリズミカルに描かれている[2][3]。
注釈
出典
- ^ a b c d 清水邦夫「解説」(文庫版『幽霊はここにいる・どれい狩り』)(新潮文庫、1971年)
- ^ 「カバー解説」(文庫版『幽霊はここにいる・どれい狩り』)(新潮文庫、1971年)
- ^ a b c d 安部公房「稽古場にて――安部公房・千田是也氏にきく」(俳優座 1958年6月・No.3号に掲載)
- ^ a b c 「作品ノート」( 『安部公房全集 8 1957.12-1958.06』)(新潮社、1998年)
- ^ a b 安部公房「作者のことば――『幽霊はここにいる』」(俳優座第44回公演パンフレット、1958年6月23日。他再演パンフレット)
- ^ a b c d 安部公房(千田是也との対談)「『幽霊はここにいる』再演」(俳優座雑誌「コメディアン」1970年2月1日・No.214号に掲載)
- ^ a b c d 高橋信良「鏡の中の鏡――安部公房の演劇論 II」(千葉大学言語文化論叢、1999年3月)
- ^ a b 「安部公房をはげます会」(コメディアン 1958年8月1日号に掲載)
- ^ 安部公房「あとがき」(改訂版『幽霊はここにいる』)(新潮社、1971年)
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