カンガルー・ノートとは? わかりやすく解説

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カンガルーノート【カンガルー・ノート】

読み方:かんがるーのーと

安部公房長編小説平成3年1991刊行かいわれ大根が脛に生え奇病おかされ主人公が辿る運命を描く。著者生前最後に完成させた作品


カンガルー・ノート

作者安部公房

収載図書安部公房全集 29 1990.01-1993.01
出版社新潮社
刊行年月2000.12


カンガルー・ノート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 07:17 UTC 版)

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カンガルー・ノート
訳題 Kangaroo Notebook
作者 安部公房
日本
言語 日本語
ジャンル 長編小説
発表形態 雑誌連載
初出情報
初出 新潮1991年1月号-7月号
刊本情報
出版元 新潮社
出版年月日 1991年11月
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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カンガルー・ノート』は、安部公房による長編小説1991年11月に新潮社より刊行された。1995年には文庫版が刊行されている。

生前、安部が最後に完成させた長編小説であり、一般的には安部の遺作と位置づけられている。新潮社出版の文庫版「カンガルー・ノート」のあらすじにも、「最後の長編」の記載がある。なお、安部の死後に未完の長編『飛ぶ男』が発見されており、こちらを遺作とする向きもある。

内容

脛にかいわれ大根が生えてくるという奇病を患った男は、訪れた病院の医師によって自走ベッドに括り付けられ、療養のために硫黄温泉を目指す。男は自らのかいわれ大根を齧りながら、自走ベッドとともに、地下坑道、賽の河原…と、夢とも現実ともつかない物語の連鎖を巡る。しかし既に郷愁すら感じていたベッドの破壊と、魅力的な少女との再会とともにその連鎖も終焉を迎える。夢から醒めさせられるような、男の死をにおわせる無機的な新聞記事の抜粋とともに、物語は終わる。

死のイメージに溢れており、当時病床にあった安部と合わせて語られることの多い作品である。だがその語り口は軽妙であり、ありがちな暗鬱さは感じられない。

書誌情報

脚注

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