審判 (1963年のラジオドラマ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/06/30 06:03 UTC 版)
『審判』(しんぱん)は、安部公房脚本のラジオドラマ。西村晃主演で1963年(昭和38年)11月24日(日曜日)に文化放送「現代劇場」で放送された。放送時間は18:00 - 18:30。乗船して取材した船員たちの声や航海の音に台詞を加えて、ドキュメンタリータッチで構成された作品である。昭和38年度芸術祭ラジオ部門参加作品。脚本テキストは、1970年(昭和45年)6月5日に大光社より刊行された[1]。
![]() |
---|
ドラマ |
関連項目
|
あらすじ
汽船・ホーアン丸と汽船・トーコー丸の衝突事件、ならびに汽船・第三ワカバ丸の安全阻害事件の裁判の審判が、審判官・神山伸一から言い渡された。受審人・木村修一船長は、事件の回想をする。
その日、昭和38年9月6日、台風が近づいてきていたが、会社は出航をおくらせると損失がかかるので、再三出航の見込みを船長に問い合わせていた。台風の進路がまだ定かではなかったので、出航の見きわめは難しかった。来年停年となる船長は今まで二度、出航用意を取り消したことがあったが、台風が進路を変えて取り越し苦労だったことがあった。
今回船長は、間抜けな臆病者と思われたくない気持もあって出航を指令した。二等航海士のミスで接続ピンの確認に手間どり、やや遅れてホーアン丸は横浜港を出航した。航路は混んでいた。小さな汽船・第三ワカバ丸の横切りにより進路を狂わされたホーアン丸は、狭い通路を進んでいたが、停泊船の影からやって来た大型船と衝突してしまう。衝突までの間、船長の脳裡には自分の責任の所在のことなどが様々に錯綜する…。
スタッフ
キャスト
ほか
初版刊行本
『現代文学の実験室1 安部公房集』(大光社、1970年6月5日)
脚注
- ^ 「作品ノート17」(『安部公房全集 17 1962.11-1964.01』)(新潮社、1999年)
参考文献
- 『安部公房全集 17 1962.11-1964.01』(新潮社、1999年)
|
「審判 (1963年のラジオドラマ)」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は世論の審判を受けた
- 彼女の演技は審判の判断を受ける程のものではない
- 審判は彼をオフサイドと判定した
- 審判がまずい判定をして僕らは試合に負けてしまった
- 彼は審判の判定に抗議した
- 公平な審判
- 審判を務める
- 審判は選手にスポーツマンらしくない行動をしたことで退場を命じた
- 試合は審判が「プレーボール!」と叫んでから始まった
- 選挙民の審判を待つ
- 審判のホイッスル
- 彼は見逃し三振をとられて審判に文句を言った
- 審判が3枚のカードを使用する
- その時、審判が笛を吹いた
- 昨夜は審判が試合をめちゃくちゃにした。
- この審判はよく誤審するので、買収されているとうわさされている。
- 家事調停の末に家事審判が下された。
- 私たちは商標登録の取消審判を請求した。
- 付審判請求は、起訴独占主義の例外です。
- 労働審判委員会は、各労働紛争について3回以内で審理します。
- 審判 (1963年のラジオドラマ)のページへのリンク