幽霊たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/31 04:07 UTC 版)
『幽霊たち』(ゆうれいたち、Ghosts)は、1986年に刊行されたポール・オースターの小説[1]。『ガラスの街』、『鍵のかかった部屋』に並ぶニューヨーク三部作の第2作である。柴田元幸による日本語版翻訳が新潮社より刊行されている[2]。また、2011年には、佐々木蔵之介主演で舞台化された。
あらすじ
1947年、ニューヨーク。ある日、私立探偵ブルーは、ホワイトという男から、必要がなくなるまでブラックという男を監視し、次の指示があるまで週1回報告書を自分に送り続けるよう依頼される。そこで、ブルーは、ホワイトが借りたブラック宅の真向かいにあるアパートの一室に住み込み、双眼鏡で監視を始めるが、ブラックは読書をしたり書き物をしたりするだけで、事件らしい事件は起こらない。ホワイトの指示も一向に来ない。婚約者オレンジにもずっと連絡できないまま、何も起こらない時間ばかりが過ぎてゆく。
やがて、ブラックの監視を始めて1年が過ぎた頃、ブルーは「ブラックの正体は実はホワイトで、見張られているのはむしろ自分なのではないか」という疑念を抱き始める。 そんなブルーは遂に決心し、ブラックの部屋に潜り込む。そして、そこでブルーが発見した物とは……。
登場人物
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特徴
舞台劇
2011年6月から7月にかけてPARCO劇場(ほか、地方公演有り)において、本作を原作とした舞台劇が上演された。主演は佐々木蔵之介、構成・演出は白井晃。
白井演出によるオースター作品の舞台化は、『ムーン・パレス』(2001年初演)、『偶然の音楽』(2005年初演・2008年再演、主演:仲村トオル)に続いて3作目である。また、ニューヨーク三部作の他2作(『ガラスの街』、『鍵のかかった部屋』)のモチーフも入れ、物語に膨らみを持たせている[3]。
キャスト
- ブルー - 佐々木蔵之介
- ホワイト/ブラック - 奥田瑛二
- オレンジ/ヴァイオレット 他 - 市川実日子
- レッドマン 他 - 有川マコト
- グレー/グリーン 他 - 細見大輔
- ゴールドの少年 他 - 斉藤悠
- ブラウン 他 - 原金太郎
スタッフ
脚注
- ^ “オースターとは? 意味や使い方”. コトバンク. 2023年3月31日閲覧。
- ^ “ポール・オースター、柴田元幸/訳 『幽霊たち』”. 新潮社. 2023年3月31日閲覧。
- ^ 「【ステージドア】佐々木蔵之介「幽霊たち」」:イザ! at the Wayback Machine (archived 2011-08-23)
外部リンク
幽霊たち
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円山ルカ 演 - 木南晴夏 ユウコのポールダンサー仲間。結婚により冒頭で催される自身の卒業公演を最後にポールダンサーを引退する。小さい頃からウェディングドレスを着て教会で挙式をするのが夢。実家は北国で寒い地域にある(具体的な都道府県は不明)。感情豊かだが基本的にお喋り好きで騒々しい性格。 犬塚ケイ 演 - 松井愛莉 ユウコのポールダンサー仲間。高校3年生の17歳。家庭の事情で生活費を稼ぐため、昼間は高校に通いながら夜の仕事としてポールダンスの仕事をしている。高校では野球部のマネジャーをしており、キャプテンに片想いしている。素直な性格で恋愛に関しては真面目で、一つのことに一生懸命努力する人が好き。 明珍ジョニー(みょうちん) 演 - 鹿賀丈史 ユウコの仕事仲間。実直な性格で正義感があり防災意識が高い。ユウコたちダンサーを自身の車で送迎したり、ポールダンスショー時の音響を担当している。また、自身とルカとケイが貯めた数百万円単位のお金を自宅の金庫で管理している。前職は消防士で、退職後も路上の消火栓の場所を把握していたり、報・連・相(ほうれんそう)を実行している。
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