常設展示室の内容
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「スイス・ゲーム博物館」の記事における「常設展示室の内容」の解説
窓から一面に広がる湖を左に眺望しながら進む。 第一展示室 古代のサイコロや駒。また考古学的に極めて重要な紀元前2000年頃のゲーム盤が加えられた。イランで発掘されたもので、長方形の盤上に1列12個の穴が3列で36枡刻まれ、それらの穴を取り巻く模様として、複数のうねった蛇が数字の8を縦に並べたように彫刻されている。 第二室 アフリカ各地や南アジアで遊ばれている「マンカラ」とそのバリエーション。アフリカ発祥のものは、6穴2列が代表的で、アウェレを代表に多数の名称を持つ、種まきゲームとも訳せる。並んで東アジアのゲーム、麻雀、将棋、碁盤、貝合わせ等。その他、南米からの独楽、ビルボケ(けん玉)、チェスの駒等。 第三室 「インドの国」。近代の数々のゲームの発祥地であるインドの円形カード、7穴2列のインドマンカラ、元は宗教教育として使われていたすごろくゲーム、また現在でもポピュラーな競争ゲームとして知られている数種のパチシが陳列されている。パチシはパーチージとも記され、刺繍で装飾された布製のもの、20世紀のデザイン豊富な紙製のもの等、多数ある。壁に掛けられている19世紀に作られた金糸入りのパッチワークタペストリーの中央部分を注意して見るとパチシがあしらわれているのが判る。 第四室 17世紀以来の東洋、西洋のチェスボードと多種多様に形作られた駒。 第五室 17世紀からの螺鈿細工や寄木細工のバックギャモン、19世紀の鵞鳥のゲーム、象牙製のドミノ等。 ギャラリー 19世紀のキーユ(木製ボウリング)や18世紀からの輪投げ、駒投げ等の競技用ゲーム。 南側 中世以来ヨーロッパ各地で誕生したトランプと日本の花札や中国のカード展示コーナー。 中央部 産業改革後の工業化時代にスイス、ドイツ、フランスで考案製作された様々なボードゲーム。スロットマシンのコレクション、カジノの台『ボールルーレット』、19世紀大型競馬レース、ロトリー等の賭けゲーム。 北側 1970年代からのビデオゲームの発展が一目できる。 駒 (エジプト 紀元前16世紀から同8世紀) サイコロ 陶製(エジプト 6世紀から8世紀) マンカラ 6穴2列 (アフリカ) パチシ 布製(インド19世紀) チェス駒 (前列と中央はインド、後列はイギリス、どれも19世紀) バックギャモン (スイス 18世紀) 鵞鳥のゲーム (フランス 1850年頃) ドミノ 動物骨製(ドイツ 18世紀) キーユ (フランス 18世紀から20世紀) トランプ (スイスドイツ地方 1880年頃) スロットマシン (アメリカ 1928年) ビデオゲーム (Atari 2600(左)、オデッセイ 1970年代)
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