市長任期中の騒動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 03:20 UTC 版)
BRT廃棄 台中駅から静宜大学間にあったBRT専用レーンをバス専用レーンに変更した優先区間を設定し、区間内の運行本数を426便から855便とほぼ倍増。乗客数を30%増加させた。反対派からは浪費を指摘されたが、BRT時代は乗り場と改札こそあったものの、専用レーンが全く無い区間や運行開始時点で未完成だったりと、不完全なまま始動したことで失敗に終わったと反論。 台湾タワー中止 2015年1月20日、予算が80億元からほぼ倍増の150億元に達した直轄市昇格記念事業台湾タワーを中止、前市長時代の設計・見積が過少だったとして調査を遂行し、前市長派から反発を受けている。 捷運建設現場作業員死傷事故 2015年4月10日,北屯区で発生した遠揚建設(中国語版)[要リンク修正][要曖昧さ回避]による「捷運橋桁落下事故」で国民党の立法委員だった邱毅は就任間もない林を嘲る「(林を選んだ)台中市民のミスだ」というFacebookの投稿が論議を呼んだ。同じく台中選出の民進党立法委員王定宇(中国語版)は「建設に関わる監督官庁は行政院傘下の交通部と委託先の台北市政府およびその傘下の捷運工程局でありそれぞれ国民党出身の毛治国、郝龍斌、胡志強がその責任者だ。」と反論した。台中市政府には建設事業での監督権限が無かったため、林は台北市長に就任して間もない柯文哲の協力を得て、工事を中断しての捜査と台中市側への監督権限強化を図り、8月に工事は再開した(ただし、その後も事故・労働災害は発生している)。 予算審議 2015年12月25日、民進党は市議会では単独過半数に至っていない首長と議会のねじれ現象下で、市の隔年度予算1,771億元が可決されないまま会期末を迎えた。前市長の13年間では二次、三次審議もなく通過させていただけでなく、1億元程度の削減で済ませており、議会のチェック機能欠如を市長が逆批判する展開となった。これに対し議会も翌年1月26日までに三度の審議を経て補正予算総額1,263億元を通過させた。 台中国家歌劇院閉鎖 独特の造形により最も施工難易度が高いと言われた、歌劇院は本来2014年11月23日開館予定で、プレオープンこそしたものの、多数の施工不良が見つかり、選挙期間と重なったため一旦閉鎖して再施工を呼びかけたが、建築デザインを手掛け落成式典にも招かれていた日本の建築士伊東豊雄の前で過度な政争を見せつける形となり、伊東は不機嫌だったという。その後行政院公共工程委員会主催の「公共工程金質獎」受賞で再視察に訪れた伊東も満足げなコメントを残し、騒動は収束した。歌劇院は2016年9月末に再オープンしている。 ランタンフェスティバル断頭羊事件 2015年3月6日、地元台中で開催された2015年ランタンフェスティバルで、開幕直前に春節の縁起物である山羊の巨大ランタンの首が落下してしまい、前途多難さを予感させたが、市職員総出で修復を急ぎ、予定通りの開催に漕ぎ着け、来場者数も1000万人を超える過去最高の動員となった。なお、ネット上では開幕前日の完成式典に馬英九が参列していたことから、「デス握手(死亡之握)」で知られる馬との関連が想起されることとなった。
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